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2003年6月16日更新

石けん,洗剤,洗浄剤,仕上げ剤等
誤飲誤用の応急処置(2003年改訂版)

解説

1
まずはじめにタイトルがあります。これは誤飲・誤用した商品がどの種類の商品かを明確にするものです。商品の容器に記載されている《家庭用品品質表示》の品名、成分、用途等と照らし合わせて間違いがないかを確認してください。

2
次にその商品の液性、成分等が記してあります。
液性:液性(ペーハー・pH)は酸性、弱酸性、中性、弱アルカリ性、アルカリ性で示してあります。
主成分:商品の有効性を発揮するための主な成分が記してあります。
その他:商品の有効性を助けるための主な成分が記してあります。


3
ここでは誤飲・誤用を次の3つのケースに分類してあります。
「誤って飲んだ場合」
「誤って目に入った場合」
「誤って皮膚についた場合」

4
「誤って飲んだ場合」では、飲んだ直後、または飲んだことがわかった直後の《家庭での応急処置》 ならびに専門医等のための《医療機関での処置》に分けて記述しています。
この場合、行うべき処置については印、してはならない処置については×印を付け、とっさの場合でも誤りのないようにしてあります。

5
参考までに該当商品の毒性データを付記しました。この場合、急性毒性値は動物実験より求めたLD50(体重1kg当たりの半数致死量)で表示してあります。例えば《LD50=5mL/kg》とは、体重1kg当たり5mL(体重50kgの人に換算すると 250mL=コップ約1杯)の製品を動物に投与した場合、半数の動物が死亡することを意味しています。毒性学上の知見より、LD50値をもとにおおよその毒性分類が可能です(下表参照)。誤飲・誤用時、LD50値と、この毒性分類を参考に、書いてある処置を行ってください。
また、一般に界面活性剤には催吐性が認められます。催吐性の数値があるものは、ED50値を付記しました。ED50値とは試験動物の半数が嘔吐する投与量です。
毒性の
程度
超毒性 強毒性 中等度
毒性
軽度
毒性
実際
無毒性
実際上
無害
LD50* 1mg以下 1〜50mg 50〜500mg 0.5〜5g 5〜15g 15g以上

Sunber

*:ラット1回投与による体重1kg当たりの値を示す。
引用文献:Hodgeら(1949)



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