
【症 状】
●腐食作用による口内,咽頭,食道,胃粘膜の障害に伴う痛みや刺激がみられる。
●咽頭,声門、喉頭の浮腫により,喘音を発し,胃刺激による悪心や嘔吐が生ずる。
●まれに胃や食道の穿孔を起こすこともある。
●症状が激しい場合,血圧の低下,循環器障害による虚脱状態,チアノーゼ,呼吸困難,昏睡状態となり,死亡する可能性もある。
【毒性データ】
●急性毒性(マウス,経口投与):LD50値,5mL/kg以上
●催吐性あり

◎すぐにコップ1〜2杯の牛乳または水、あるいは生卵を飲ませ,医師に相談する。
×畦かせてはいけない。吐かせることによって,吐物が逆流して再度粘膜を刺激したり,肺に入る危険性がある。
×酢,フルーツジュースを飲ますのは望ましくない。中和熱が発生して,損傷を更にひどくしてしまう可能性がある。
×炭酸飲料を飲ますと炭酸ガスが発生するので避ける。
●誤飲食により嘔吐した場合は、飲んだものや吐物などが気管に入る「誤嚥」を起こす可能性があり、窒息や誤嚥性肺炎の原因となることがある。
嘔吐がない場合でも、高齢者は一般的に、飲み込む機能(嚥下機能)の低下により、飲食物を誤嚥しやすくなる。
直後に症状がなくても経過を観察し、いつもと様子が異なる場合は、医師の診察を受ける。

◎水か生理食塩水で注意深く胃洗浄する。ただし,胃洗浄は,誤飲量と口腔・咽頭粘膜の損傷の有無によって判断する。
◎水酸化アルミニウム,マグネシア乳液の投与は緩和な制酸,吸着,鎮痛,下剤として有効。
◎必要に応じて,酸素吸入,対症療法を行う。
×重炭酸ナトリウム(重曹)などの炭酸塩の服用は,炭酸ガスが発生するので避ける。
×酸性の中和剤を用いてはならない。中和熱が発生して,損傷を更にひどくしてしまう可能性がある。
×吐かせてはいけない。

【症 状】
●原液が目に入った場合,激しい刺激がみられ,やがて角膜が混濁する。すぐに洗眼しないと虹彩に影響がでる場合もある。手当が遅れたり,処置が適当でないと,視力が下がったり、最悪の場合は失明のおそれがある。

●こすらずすぐ流水で15分以上洗い流し,痛みや異常がなくても直後に必ず眼科医に受診する。

【症状】 【症 状】
●濃い液に長時間接触した場合,水胞,発疹,刺激がみられる。

◎すぐに充分な流水でぬめり感がなくなるまで洗い流す。
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