【症 状】
(1)希釈液をなめたり,一口飲んだ場合
●口内に刺激や痛みがみられることもある。
(2)原末または多量の希釈液を飲んだ場合
●嘔吐や口内・咽頭・食道・胃粘膜の障害による痛みや刺激がみられる。症状が激しい場合,虚脱状態,チアノーゼ,呼吸困難,昏睡状態となる可能性もある。
【毒性データ】
●急性毒性(マウス,経口投与):LD50値,2〜3g/kg
●催吐性あり
(1)希釈液をなめたり,一口飲んだ場合
◎すぐに水で充分口をすすぐ。
◎誤飲したものを薄めたり,食道や胃粘膜を保護するために,念のためコップ1杯程度の牛乳または水、あるいは生卵を飲ませる。
◎様子がいつもと違う場合,医師に相談する。
(2)原末または多量の希釈液を飲んだ場合
◎すぐにコップ1〜2杯の牛乳または水、あるいは生卵を飲ませ,医師に相談する。
×無理に吐かせてはいけない。吐かせることによって,吐物が逆流して再度粘膜を刺激したり,肺に入る危険性がある。
×酢,フルーツジュースを飲ますのは好ましくない。中和熱が発生して,損傷を更にひどくしてしまう可能性がある。
●誤飲食により嘔吐した場合は、飲んだものや吐物などが気管に入る「誤嚥」を起こす可能性があり、窒息や誤嚥性肺炎の原因となることがある。
嘔吐がない場合でも、高齢者は一般的に、飲み込む機能(嚥下機能)の低下により、飲食物を誤嚥しやすくなる。
直後に症状がなくても経過を観察し、いつもと様子が異なる場合は、医師の診察を受ける。
◎多量に飲んだ場合,吐かせるよりも胃洗浄が望ましい。胃洗浄は注意深く行う。ただし,胃洗浄は,誤飲量と口腔・咽頭粘膜の損傷の有無によって判断する。
◎水酸化アルミニウム,マグネシア乳液の投与は緩和な制酸,吸着,鎮痛,下剤として有効。
◎必要に応じて,酸素吸入,対症療法を行う。
×酸性の中和剤を用いてはならない。中和熱が発生して,損傷を更にひどくしてしまう可能性がある。
【症 状】
●刺激によって充血や疼痛が生ずることもあるが,重大な障害となるようなことはない。
◎こすらずに,すぐに流水で15分以上洗眼し,医師に相談する。
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