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2015年10月28日更新

石けん,洗剤,洗浄剤,仕上げ剤等
誤飲誤用の応急処置(2003年改訂版・2015年部分改訂)
p.14
2.洗濯用仕上げ剤
(6)糊剤(液体)

液 性:弱酸性
主成分:ポリ酢酸ビニル35〜45%



【症 状】

(1)希釈液をなめたり,一口飲んだ場合
●刺激(酸っぱみ)を感じる。

(2)原液または多量の希釈液を飲んだ場合
●口腔や喉の刺激,下痢,腹痛,嘔吐がみられる。

【毒性データ】
●急性毒性(マウス,経口投与):LD50値,5mL/kg以上


(1)希釈液をなめたり,一口飲んだ場合
毒性上ほとんど問題はないが,まず水で口をすすぐ。
誤飲したものを薄めたり,食道や胃粘膜を保護するために,念のため,コップ1杯程度の牛乳または水、あるいは生卵を飲ませる。
様子がいつもと違う場合,医師に相談する。

(2)原液または多量の希釈液を飲んだ場合
すぐにコップ1〜2杯の牛乳または水、あるいは生卵を飲ませる。
×無理に吐かせてはいけない。吐物や泡が気管にはいると肺炎を起こす可能性がある。
嘔吐や下痢症状が激しかったり,様子がおかしい場合は医師に相談する。

誤飲食により嘔吐した場合は、飲んだものや吐物などが気管に入る「誤嚥」を起こす可能性があり、窒息や誤嚥性肺炎の原因となることがある。
 嘔吐がない場合でも、高齢者は一般的に、飲み込む機能(嚥下機能)の低下により、飲食物を誤嚥しやすくなる。
 直後に症状がなくても経過を観察し、いつもと様子が異なる場合は、医師の診察を受ける。


【症 状】
●刺激によって充血や疼痛が生ずることもあるが,重大な障害となるようなことはない。


こすらずに,すぐに水で充分に洗眼する。
症状が軽減しない場合,医師に相談する。


日本石鹸洗剤工業会 (JSDA)

© Japan Soap and Detergent Association 2000