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2017年9月15日更新

01.*CLEAN AGE 250号

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こんにちは! 当工業会のサポーター 賛助会員企業の紹介

 最新容器も原点は"缶"にあり

 東洋製罐株式会社
(本社:東京都品川区)


東洋製罐株式会社 お話をうかがった方々お話をうかがった方々:(写真左から)北田 信介さん(東洋製罐株式会社 営業本部 営業本部室 第二グループ課長)、濱本一夫さん(同社 営業本部 営業本部室 担当部長)、坂崎 博昭さん(同社 営業本部 販売第二部長)、吉田 修さん(同社 営業本部 販売第三部長)

 

 2017年に100周年を迎えた当社は、製缶業から始まった総合容器メーカーです。創業者の高碕達之助は、現・東京海洋大学で学んだ縁から、1911年に米国の水産会社に招かれてメキシコに渡り、缶詰工場の建設にかかわりました。食品加工は「物が腐るのを防止することが大切」なので細菌学も勉強していた高碕は、米国の衛生性に優れた製缶技術に驚き、日本の製缶業を近代化する決意をします。帰国すると、「缶詰加工業」と「製缶業」を分業化し、米国から最新の自動製缶機を輸入して、手作りのハンダ缶から、規格統一した衛生性の高い「二重巻締め」の缶へと技術革新を進めました。

 高碕は、日本初の製缶専門メーカーを創業するにあたり、「お客様の共同の容器工場になる」という志を持っていました。後に政治家に転身しており、生真面目な人柄を想像しがちですが、なかなか豪快な人だったようですよ。メキシコから連れて帰ったワニ200匹を飼い、それがのちに静岡にある熱川の施設にも寄贈された、といった驚きのエピソードが一つや二つではありません。

 ワニはさておき、高碕の精神は私達がしっかりと受け継いでおり、総合容器メーカーとしてお客様のニーズに応えた新しい容器を作りながら、包装システムを含めたトータルな提案を行なっています。

 当社には、容器メーカーとしてはめずらしい自社の基礎研究所があります。そこでコア技術を開発していて、とくに「異素材のラミネーション(多層化)による機能性アップ」は、当社のお家芸です。

 たとえば、調味料のチューブ容器に使うプラスチックは、酸素バリア性の高い樹脂を挟んだ6層構造です。プラスチック容器は、軽くて扱いやすいことが利点ですが、実は、中身を守るバリア性・密封性という点では、金属缶が一番優れているんですね。だからプラスチック容器を開発するときも、「缶詰並みのバリア性・密封性をもたせる方法」を自然と考えてしまいます。それで独自の多層化技術が育っていったのかもしれません。

 最近の新しい技術としては、パウチ容器に凹凸のエンボス加工をほどこすことで、アイキャッチ性を高めたCSパウチの量産技術を確立しました。ボトル容器については、メタリック層と着色層を挟んだ多層素材をブロー成形する技法で、塗料や溶剤を使わずに、カーボディーのような美しい光沢のメタリックボトルを開発しています。どちらも、これまでになかった自慢の技術なので、最後に書いていただけたら嬉しいです(笑)!。


The Museum of Package Culture
容器文化ミュージアム

 「容器包装の中にかくれているさまざまな秘密を“ひらく”」ことが容器文化ミュージアムのテーマです。なかでも古い歴史を持つ金属缶については、73年前の戦時中の缶詰(今でも中身が食べられるほど品質が保たれている!)など、貴重な資料を数多く展示。容器の機能性に加え、容器が使われていた時代背景や人々の暮らしも知ることができます。

 よく見て・触って・聞いて楽しめる展示もあり、現代のプラスチック容器に盛り込まれた最新の工夫や技術についても学べます。「人と容器のものがたり」に触れてみたい方はぜひご来館ください。

写真、編集専門委員会もミュージアムを見学しました。




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