分社化して所帯が小さくなりましたし、じまんできそうなものはないのですが、やはり主力商品である入浴剤がらみでいくつかご紹介させていただきましょうか。
まず、この写真ですが、これは藤枝にある工場です。1985(昭和60)年にできた当初(A)は、これには初期のパッケージデザインにも使われていた、大正ロマンを代表する人気画家であった高畠華宵の作品が描かれていました(A')。現在(B)では、昔からある漢方薬の中将湯の商標(B')に変わっていますが、これが東海道線の車窓から、よく目立っていました。現在では工場内に高い建物が立っていますので、以前ほどのアピールはできませんが、当社のシンボルであることには変わりありません。
これ、入浴剤の缶をイメージした形になっていて、実はこの中に工場設備がそのまま入っているのです。そうなんです、一見すると貯蔵タンクかなにかのように見えますが、この中が工場というのはおもしろいでしょう。
お風呂で過ごすいい時間の提供を考えている当社では「きき湯」の提案なども積極的に行なっています。厚生労働省の所管で“温泉入浴指導員”という制度があるのですが、この指導員が社内に15名おります。そうした、当社ならではのこだわりから、全国各地の温泉を研究して生まれた「ツムラの日本の名湯」も、13を数えます。
それぞれの温泉の泉質や特徴を反映するため、なかなか手間暇かけた開発の苦労がそれぞれあるので、「ツムラ温泉科学プロジェクト(温プロ)」を立ち上げ、ホームページでそういった開発秘話も紹介しつつ、温泉入浴の手軽な楽しみ方を広めていこうとしています。
温プロでは、各名湯の地元とコラボして、名産品プレゼントキャンペーンを行なったり、名湯レポートや全国の温泉自慢を募ったりしていて、楽しいですよ。また、夏休み特別企画として開催した、“ちびっ子1日研究員”(C)が、実際にオリジナル入浴剤までつくるというので、なかなか好評です。(社長室総務グループ長 久保康一さん・マーケティング部広報担当 石川泰弘さん 談)
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