さらば! メタボ。それを当面の目標にして、社員の健康管理に気を配っているのが、保養所などの資源を一元化して開設した当社じまんの「心身健康道場」です。
本社のある大阪府高槻市付近には、隣接する茨木市の継体天皇陵はじめ多くの古墳が点在しています。この道場はその近傍の丘陵地にあります。
メタボ検診が始まってから、健保組合にもその対策が求められるようになりました。そこで、現在ではもっぱらそれを重点目標にして、この道場が活用されています。
特定健康指導のコースは2泊3日、積極的支援が必要な候補者のなかから順番に、業務の一環として道場に入ってもらいます。もちろん、仕事の日程を調整し、上司の許可を得たうえで入ってもらうのですが、いちばんの目的は「よい生活習慣を家に帰っても続けてもらおう」というところにあります。
スケジュールには、朝の散歩から始まって、座禅や座学による健康講義(A)のほか、トレーナーの指導による体操(B)や器具・屋内温水プール(C)を使ったトレーニングなどが含まれます。最終日に藤原鎌足の墓と云われる阿武山古墳までの、ちょっとした山歩きを行ないます。そうした体験から、家に帰っても続けられる体操とか食事のあり方など、生活習慣を改めてもらうきっかけをつくります。
A→
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←C |
ちょっとじまんできるのは、食事メニューですかね。これには、カロリー管理はもちろん、旬の食材をうまく使うことを考えていて、1か月入っていても1日も同じメニューは出ない、というほど多彩なもので、工夫されています。レシピ集まで作ったのですが、ちょっと凝り過ぎてしまって、みんなに配るほどたくさんつくれなかった。
この2泊3日のコースで、平均1.5キロぐらいは体重が減ります。この道場体験を、よいきっかけにして体重を年間で10キロ減らした人もいますよ。(サンスター心身健康道場 道場長 永田 剛さん 談)。
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