NSファーファ・ジャパン株式会社
お話をうかがった方:商品開発統括本部 R&D本部
資材開発部 マネージャー 元井 敏寛 さん
● 人と環境へのやさしさにこだわった容器から、心地よいひとときを届けたい
環境理念「人にやさしく、地球にやさしい、クリーンな心地よさの創造」のもと、あらゆる工程で環境改善を進めています。洗剤類の独自製法や、最新の容器について紹介します。
Q.環境理念にもとづいた改善例にはどんな例がありますか?
NSファーファ・ジャパンは国内2つの自社工場を中心に、環境・安心・安全にこだわった製品を製造しています。両工場で2000年にISO14001を取得し、「エコサイクル」な取り組みを進めてきました①。
代表的な例は、長年お客様に支持されてきた『ファーファ衣料用粉末洗剤』などの、衣料用コンパクト洗剤の革新的製造方法です。従来の製法は粉体原料を水に溶かし、その水を乾燥させていましたが、当社独自の直接造粒法によってその工程を省き、従来製法よりもCO2排出量を約70%削減しました。
Q.容器のプラスチック使用量の削減にも取り組まれていますね
包装材では『ファーファ Free&』ランドリーシリーズの詰替え用の容器に、プラスチックを極力使わない紙製の「コンパクトecoパック」を採用しました②-A。
香りが苦手な方に向けた無香・無添加の商品なので、シンプルなブランドコンセプトにふさわしい素材として、紙を選びました。お客様にとってはパウチよりもスリムで持ちやすく、収納もしやすくなり、環境面では効率配送による省エネルギーになります。
今後は、当社一番人気の柔軟仕上げ剤『ファーファ ファインフレグランス』の容器に、リサイクル材やバイオマス材を効果的に採用していく予定です②-B。
Q.容器の環境配慮を高めるときに、大事にされていることは?
使い勝手を損ねないことですね。業務用の商品のプラスチック容器を小さくたためるように改良したとき②-C、樹脂持ち手を無くす代わりに外側の段ボールに開ける穴を工夫して、持ち運びやすさは変わらないようにしました。
また、当社はお客様の「洗う」ニーズに応えることで、「きれい・楽しい・気持ちいい」の実現を目指しています。商品コンセプトはどれも、お客様の声をもとに社員が考え、大切に育ててきました。『ファーファ ストーリー』③ のくま型容器のようなものもあり、容器の素材や設計を一律に変更することはできません。コンセプトに合った容器を検討して、お客様に心地よいひとときをお届けしたいです。