サンスター株式会社
お話をうかがった方々: サンスターグループ広報部 サステナビリティグループ 草野 彰吾さん(左)、清家 瑞穂さん(右)
● “健康”に貢献する事業とともに、最優先で“環境”に取り組んでいます
サンスターグループは、オーラルケア製品などの包括的ヘルスケアに貢献する事業をグローバルに展開しています。事業の成長とともに、取り組みを強化している環境施策を紹介します。
Q. オーラルケアから接着剤まで、多彩な事業の共通目標は?
当社はもともと、1932年に自転車部品やパンク修理用ゴム糊の事業で創業しました。そのゴム糊の金属チューブを容器にしたハミガキを発売したのを機に、オーラルケアや化粧品、健康食品にも事業を拡大しています①。それらに共通する提供価値は「健康で快適な生活」です。人々の心身の健康に貢献するため、包括的なケアと科学的根拠に根ざした製品開発を信条としてきました。
2019年には、創業100周年を迎える2032年のありたい姿を「サンスターグループ長期ビジョン」にまとめました。太陽や星のように、世界になくてはならない企業として存続し続けるという目標に向けて、事業成長とともに最優先で取り組む課題に「環境負荷低減」を掲げています
Q.環境負荷低減の代表的な施策を教えてください
2021年3月に改めて、環境方針と2030年までの環境中長期目標を発表しました②。
日本では、4月から国内工場・事業所の使用電力の約72%を、CO2を排出しない再生可能電力に切り換え、年間CO2排出量を約6割削減できる見込みです③。
また、以前から取り組んでいる製品容器のプラスチック使用量削減をさらにすすめています④。
そして近年は、SDGs(持続可能な開発目標)に関する取り組みも増えました。一例が、日用品メーカー協働による使用済みプラスチックボトルや詰め替え容器の回収実証実験「MEGURU BOXプロジェクト」への参加です⑤。
Q.協働で取り組んだ環境活動の手応えはいかがですか?
メーカーをはじめ、プラスチック素材・資源循環・IT各企業・大学・資源回収に従事する自治体関係者が、お互いが知らない課題や知恵を補完しあって議論しています。そのため議論の展開が速く、とても刺激的な経験です。持続可能な未来づくりに向けて共創するオープンで前向きな雰囲気もあり、今後の協働がますます楽しみです。
当社としても、お口、からだ、空気環境、住空間、移動空間を健康で快適にする事業を展開しながら、地球環境の健康維持にも貢献できるように努力してまいります。