プロクター・アンド・ギャンブル・ジャパン株式会社
お話をうかがった方:
P&Gジャパン
広報渉外本部
星川 聡さん
●現在、そして未来をよりよいものに
〜環境サステナビリティ活動〜
P&Gグループは洗剤類などの製品を180カ国以上で提供する世界最大の日用消費財メーカーです。製品を使うお客様とともに持続可能な社会を目指す“環境サステナビリティ活動”を紹介します。
Q.環境サステナビリティ活動で大切なことは?
大切にしているのは、当社とお客様にとって意味のある価値を作り出しながら、社会と環境に良い影響や変化を与えていくことです。そのためにP&Gグループは、世界共通の目標「Ambition 2030」を掲げ、「製品」「サプライチェーン」「社会」「社員」の4カテゴリーで環境負荷の低減に多角的に取り組んでいます①。
Q.日本での近年の取り組みと特徴を教えてください
2019年に、日本の海岸で回収されたプラスチックごみを再生し、容器の原料に用いた台所用洗剤「ジョイ オーシャンプラスチック」を55万本生産しました②。日本の日用品業界では初の海洋プラスチックリサイクル製品、生産は世界最大規模で、多くのお客様に製品を手にとっていただきました。台所用洗剤という生活に身近な製品で、耐久性や透明度などの課題を乗り越え、大量生産を実現しました。
また、2020年のコロナ禍では、口元を覆うマスクによってコミュニケーションが困難となる聴覚障害のあるお子様用のフェイスシールドが入手困難になったと聞きました。そこで使用済みプラスチック空容器の提供などを通して、大学および協力会社と協働で、リサイクルプラスチックから消毒が可能なフェイスシールドを製作しました。全国の聾学校等へ約1万個寄贈いたしました③。
当社はグローバル企業として、海外で先行した事例を日本で効果的に展開できることも強みです。「安全な飲み水を世界中の子どもへ」の活動は、P&Gジャパンと小売店の協働により、1日分の安全な飲み水を届けるための費用を、買い物を通じて寄付できるような形で実施しました④
環境問題や社会の課題に対する人々の意識は、高まってきていますが、何をすべきか迷っている人が多いのも現状です。多くの方々が行動しやすい仕組みを考案し、当社の活動が、環境問題の解決に参加するきっかけとなり、一緒によりよい未来へつなげていきたいと考えております。