日油株式会社
お話をうかがった方々:写真中央 池田 智之さん(設備・環境安全統括室 主幹)、左: 栩木 秀文さん(油化事業部 企画室 技術担当部長)、右:波多野 理香さん(油化事業部 企画室 技術担当課長)
●RC活動を核にCSRを推進し、持続可能性へと展開
日油(株)は“バイオから宇宙まで”幅広い分野でユーザー製品の原料となる化学品を製造しています。化学品の全ライフサイクルで環境・健康・安全を確保するため、レスポンシブル・ケアを1995年から続けてきました。
Q.貴社のレスポンシブル・ケア(RC活動)の特徴は?
当社は安全と環境に配慮しながら製品を製造し、ユーザーに届け、ご使用いただくために、RC活動をCSRの中核的な活動と位置付けてきました。活動の主な施策-①は、SDGsのゴールと密接に関係しているので、この活動の推進が、SDGs達成の一翼を担うことにもなると考えています。
Q.RC活動を推進するために大事なことは何ですか?
ポイントは“人”ですね。労働安全を例にとると、どんなに良い設備を整えても、作業員が理解しないで使うと事故につながります。そこで、2018年度から「ルールの理解度の向上」に全従業員で取り組んでいます-②。たとえば、ある作業の手順書を職場で読み合わせをして気づきを交換すると、新人は表面的な理解にとどまらず、ルールに従わないとどのようなリスクが存在するのかを理解できますし、ベテランは知識を更新できます。また、手順変更による新たなリスクの摘出もできます。この積み重ねの先に“完全ゼロ災”(休業及び不休業災害ともにゼロ)や“SDGs”のような大目標の達成が見えてくると考えています。
Q.持続可能性を考慮した製品作りにも取り組まれていますね
CSR調達方針を定め、環境負荷の少ない資材を調達する「グリーン調達」や、食品や洗剤類の原料となるパーム油の「持続可能な調達」を推進しています。パーム油は植物系油脂のなかで最も生産量が多い油ですが、農園での環境破壊や労働者の人権侵害などが問題となり、2004年にRSPO※(持続可能なパーム油のための円卓会議)が発足しました。当社は2012年にRSPOに加入し、工場のサプライチェーン認証を取得して認証製品をユーザーに供給しています-③。日本石鹸洗剤工業会には積極的にRSPOに取り組む会員社が多いので、認証製品のご提供を通じ、協力して世界の持続可能な発展に貢献していきたいと考えています。