花王株式会社
花王エコラボミュージアム
お話をうかがった方々:写真左から 細川 泰徳さん(コーポレートコミュニケーション部門 企業文化情報部 花王エコラボミュージアム 館長 兼 研究開発部門)、 丸田 一成さん(同 花王エコラボミュージアム 室長)
●毎日の暮らしと環境問題との関わりを、実感してほしい
花王エコラボミュージアムは2011年に花王(株)和歌山工場の隣に開館しました。幅広い層の見学者を受け入れ、地域と連携した環境教育にも注力。現在は年間約12,000人の見学者のうち約4,500人が地元の小学生です。
Q.近年は小学生の社会科見学が増えているそうですね
私たちは見学される方それぞれの目的にあわせて、提案する見学内容やコースを変えています。なかでも和歌山県内の小学校の社会科見学については、次世代を担う子ども達への環境教育と地域に貢献したいとの想いから、教育委員会や先生方と打ち合わせを重ねてきました。事前学習・見学・事後学習をセットにしたプログラムを作成するなどの取り組みにより、多くの小学生に来ていただいています。
Q.見学者にはどんなことを感じて学んでほしいですか?
ミュージアムに来て展示物のスケールに驚いたり手で触ったりした経験は記憶に残りやすく、環境問題を勉強する良いきっかけになります。また、ここは洗剤類を生産する工場に隣接する特色あるミュージアムです。みなさんの暮らしに身近な製品を通じて、たとえば洗剤類を使うときに多くの水を消費したり、ごみをたくさん捨てて燃やしたりすれば、CO2排出量が増えて地球温暖化や異常気象の一因になるということを、わかりやすく伝えています。
花王は節水・節電につながるすすぎ1回の洗濯用洗剤や、ごみの減量を実現するつめかえパックなどの環境配慮型製品を開発しています。しかし製品のライフサイクル全体でCO2排出量を減らすには、みなさんの協力が必要です。毎日のちょっとした節水やごみの減量が、大きな環境問題の解決につながることを実感してもらえたら嬉しいですね。
Q.SDGsなどを背景に、企業の社会的活動が注目されています。ミュージアム運営への影響はありますか?
SDGsへの貢献という観点からいうと、一社でできることは限られています。今は企業の方々が見学に来られた際に、双方の技術的なイノベーションにつながることを願いながら案内をしています。今後はより社会的な課題に対応するために他の企業や地域と協働し、ミュージアムがその情報発信の場所となる機会が増えるのではと期待しています。