縁あって柔軟剤の“ファーファ”ブランドを2007年に譲り受け、4年後に社名も変更しました。ニッサン石鹸時代からのロングセラー「作業着洗い」を「WORKERS」にリニューアルしましたが、長年の得意分野をファーファにも活かし、今年は消臭に特化したデオテクトシリーズを新発売しました。ファーファは今や当社の顔です。ふわふわの質感と優しい香りの象徴である子グマのキャラクターと、その世界観にもこだわって商品展開を考えています。
工業会の理事会には、研究開発出身の方々が多くおられますが、私は前職も含めずっと営業畑できました。若い頃は、相手が厳しくても、よく作戦を練って1年くらいかけてやっと話を聞いてもらったりしたものです。ひと相手の仕事は好きなほうでしたが、もともとは、実家が香川の専業農家でしたから、私も農業高校から東京農大へと進み、農業一筋でした。卒業後は香川に戻り、農業を法人化したいと考えていましたが、当時は多くの規制があってかなえられず、それもあっていつのまにかこの道に…。
農大では相撲部のマネージャーを4年間やりました。大根踊りはもちろんできますし、毎日、相撲部屋で寝起きして、洗濯したり風呂を焚いたり。連盟の仕事も大会の手配も全部やって…それはもう、大半が苦しかったです。2年生のときに日大と争って全国優勝を果たし、経堂駅の前でパレードをしたことが思い出されます。知り合いをみんな集めて花吹雪をこしらえて、撒いてくださいと商店街をお願いして回ったりね。選手を支えるこの黒子の経験は、大きなものでした。同じ釜の飯を食った先輩後輩も大勢いて…なかなかできない勉強をさせてもらったと思っています。
会社も、あとで振り返ったときに、あの期間があったから今があるんだな、居てよかったなと社員が実感できるようにしたいものです。それには、一生懸命やって苦しむことも、“感謝・信頼・親友”も大切だよと。社員と食事をしてお酒を飲むといつも、そんな人生訓をやっております。
楽しく外食したあとは、なるべく歩いて帰るのが私の健康法。最近はスマホで、歩数に応じて金銀銅のメダルがつく万歩計アプリを使うのが気に入っています。なんでも遊び心を持ってこだわらないと、面白くないですからね。
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