朝はだいたい4時半起きで、8時頃に大阪・淡路町の本社に着くようにしています。出勤前の2時間半は体力維持のための日課にあててましてね。
もう10数年前のことになりますが、家のなかでふと「体力を鍛えなきゃならんな…」と言ったことがあったんです。そうしたら家内は「鍛えるなんて! 維持すると考えたほうがいいんじゃない」と返してきた。その時はもっともだと思いながらも、なにか実行に移すことはありませんでした。しかし、若い時に大病したせいか、常に頭のなかには健康志向があったんでしょう。ある日、“ナチュラル・ハイジーン”なる健康維持法の記事が目にとまりました。簡単にいえば、朝食を果物でとる方法なんですが、その理由というのが人間の生理作用の話からはじまって、科学的な理屈がちゃんとしていた。納得がいったので、じゃあやってみようかと。5、6年前から、純和食だった朝食をすべて果物に変えました。冬は温州みかん7〜8個、夏はグレープフルーツまるまる2個…とにかく朝は果物だけなんです。難点は、お腹が早くすいてしまうこと。毎日、昼食が「まちどうしい…」のが正直なところです。けれど74kgと標準オーバーだった体重が、72、70…と減り、2年前には69kgになって驚きました。69kgは高校生の時以来でしたから。
結果が出はじめると、相乗効果を高めようと朝の日課も増えて…、毎朝4kmは歩く、ゴルフの素振りをする、ついには家の前の落葉掃除やゴミ出しも請け負うことに。それまで家の手伝いなんてやったことがなかったのに、ゴミ出しなんかで家の周りをうろうろすると、ご近所とも自然と顔見知りになります。これはいいなと、つくづく思いました。ゴルフも素振りのおかげかハンディがよくなった。なにより、体重は今67kg前後で落ち着いてくれています。
一石何鳥も…だから続く? でも実のところ、根っこにあるのは「お酒を美味しく飲みたい」が大きい。365日、毎日3合は飲みます。日本酒だと、地元、西宮の“白鷹”、焼酎なら宮崎の“航魂”というのがうまい。おいしいお酒を愉しく飲みたいので健康にも留意する、が本音でしょうか。定期健康診断では、医者から「毎日飲むなら1合減らしなさい」と言われるけど、「ですけど先生、数字にはなんも悪いこと出てないじゃないですか」って言い返せるんですわ。 |