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2025年12月18日更新
01. * CLEAN AGE 284号 * 目次へ 
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暮らしの中の石けん・洗剤






当工業会冊子『暮らしの中の石けん・洗剤』の活用例
学生が化学物質や環境を考える教材に
〜花王株式会社と衣料管理士実習生の対話より〜


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2025年、花王(株)は共立女子大学と日本女子大学と協力し、家政学部 被服学科の学生に「衣料管理士実習」を実施されました。そこで当工業会の冊子がとても役立ったと聞いています。どんな実習だったのでしょうか。


 衣料管理士はテキスタイルアドバイザー(TA)とも呼ばれる資格で、日本衣料管理協会が認定しています。取得を目指す学生は繊維製品に関する体系的な知識を学び、関連分野の企業で実習を履修します。
 花王では学生を対象に短期プログラムを提供しました。学べる内容は企業理念や製品設計、製造やお客様対応の現場、そして「責任ある化学物質管理」についてです。花王は、近い将来アパレル企業や試験機関で活躍する学生との対話を通じて、化学メーカーへの信頼や、化学物質に対する理解を育てたいと考えています。そこでこの実習は、「GFC推進委員会*」の活動の一環として実施しました。



GFCは国連環境計画(UNEP)で採択された、化学物質に関する国際的な枠組みです。GFCと衣料管理士を目指す学生とは、どのようにつながるのでしょうか?


 花王はこれまで、自主的に「責任ある化学物質管理」を推進してきました。そしてGFC推進委員会は、国際的な枠組みであるGFC(Global Framework on Chemicals)の理念に基づき、世界の人々が化学物質の恩恵を享受し、なおかつ、リスクが適切に管理される安全・安心な社会の実現に貢献しようと活動しています。
 一方で、GFCが対象とするステークホルダーには、化学製品をつくる側だけでなく、つかう側も含まれます。衣料管理士実習は、双方が対話できる良い機会となりました。学生にとって身近な洗浄剤を題材に、対話をとおして化学物質の有用性とリスクの考え方を知り、化学物質に対する意識や行動を変えていくことが、GFCの目指す社会の実現につながっていくと花王は考えています。



当工業会の冊子はどのように参照されましたか?


 実習では、事前学習と最終日のディスカッションに『暮らしのなかの石けん・洗剤』を活用しました。この冊子は洗浄剤の機能や特徴、有用性と安全性について総合的に整理されており、基礎理解に適しているためです。単に読むだけでなく、学生が自ら考え、調べ、言葉にする過程が大切ですので、冊子をもとにした課題をいくつか設定しました。一つは石けん・洗剤のさまざまなタイプの違いと、成分の特徴や使用上の注意を小論文にまとめるというものでした。  
 また、対話の初期段階では、「天然物と合成物はどちらも化学物質だ」という共通認識が十分に形成されていないことがありました。冊子には、食塩や砂糖をはじめすべての物質にリスクがあり、だからこそ「安全に使用できる量」で利用することの重要性が記載されています。洗剤類についても適量で使うと、洗浄力などの機能を発揮しつつ、人の健康と環境の安全への配慮が可能です。実習を通じて、こうした考え方を学生が理解し、納得する姿が見られました。

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対話の前後で、学生の意識に変化があったのですね。


 実習の効果検証として、事前・直後・3カ月後にアンケートを実施しました。学生の回答は、「必要以上に化学物質というものに対して警戒心を抱かず、まずは知識を得た上で上手に暮らしの中に取り入れていこうと思った」や、「今まで何気なく製品を買っていたが、環境に配慮されているものかに注目しようと思う」など、意識に加えて行動の変化も予感させるものでした。さらに実習後に、大学で他の学生への報告会をしたという話も聞いていますので、得られた気づきが広がっていくことを期待しています。



今後も化学物質や環境の学習に、当工業会の資料をご活用いただければと思います。ありがとうございました。



冊子『暮らしのなかの石けん・洗剤』は
こちら資料・刊行物のページからダウンロードできます

 


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