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2024年6月24日更新
01.*CLEAN AGE 278号 *目次へ 
参照カテゴリ>#02.容器3R

*プラスチック資源循環の取り組み






プラスチック資源循環の取り組み
〜「みんなでボトルリサイクルプロジェクト」〜




 サーキュラーエコノミー(循環経済)への転換が図られる現在、使用済みプラスチックを回収し資源として循環利用する試みも注目されています。「みんなでボトルリサイクルプロジェクト」は日用品の容器包装に関する高度なリサイクル社会に向けた取り組みです。2021年6月から東京都の自治体で実証実験として開始し、日用品メーカー4社を中心※1に共同で進められてきました。概要を中川 敦仁さん(ライオン(株) サステナビリティ推進部)に紹介していただきました。


※1.ユニリーバ・ジャパン(株)、花王(株)、P&Gジャパン(同)、ライオン(株)と、ヴェオリア・ジェネッツ(株)、digglue(株)が参画(2024年2月現在)


●日用品ボトル容器の水平リサイクル実証実験を経て

 シャンプーや洗剤類のボトル容器は、資源循環の観点から、もとのボトルの品質を維持したまま新たなボトルに再生する「水平リサイクル」の推進が重要です。そこで当プロジェクトは日用品メーカー4社と容器包装のリサイクラー(再資源化事業者)などの2社が共同し、製品ボトル容器の「水平リサイクル」の仕組みの検討およびリサイクル技術の検証を重点的に行なうことを目的としました[A]。

 これまでの約3年間、東京都下の自治体などと消費者の協力のもと、専用のボックスを設置して使用済みのボトル容器を回収し、再生ボトルを製造するまでの工程を一通り実施してきました[B]。その結果、メーカー主体の回収では経済性や法律上の課題が大きいことや、回収システムなどのインフラの抜本的な検討が不可欠なことなど、さまざまな気づきを得ました。

  これを元に、今後の「水平リサイクル」推進や、高度なリサイクル社会の実現に向けて、各工程の関係者がどのような行動をとることが望ましいのか検討し、目指す姿を7つの提言にまとめました[C]。

A 「みんなでボトルリサイクルプロジェクト」2つの目的,B製品ライフサイクルにおいて実施した内容
AB の活動で得た気づきを検討し、7つの提言にまとめました

●リサイクルの円環をつなぎ、加速するための7つの提言

 リサイクルの円環は、製品ライフサイクルの各工程に関わるメーカーや業界団体、リサイクラー、消費者、国や自治体などが主体的に連携することで回り始めます。現状のインフラでは、回収した日用品ボトル容器の多くがパレットや土木材など、もとの状態より品質の低い製品に再生する「カスケードリサイクル」に利用され、再生ではなく焼却等の処理がされる懸念もあります。そのため、各工程で「次の工程へ資源を受け渡す」という視点を強化し、今よりも分別・再資源化しやすい環境をつくっていくことが重要です。この視点をふまえて提言を作成しました。

 たとえば01製品設計については、メーカーが03排出や05再資源化を念頭に、リサイクラーの視点も取り入れつつ、リサイクル可能なレベルまで容器の仕様を揃えることを提案しています。とくに、再生材のユーザーであるメーカーが、その品質などに、より意識を向けることで、リサイクルの円環をつなぎ加速させる力になると考えています。

 今回の提言をきっかけに、日用品の容器包装のリサイクルに関する議論や活動が、発展することを期待しています。


最後に……プロジェクトメンバーからメッセージ

「ボトルのリサイクル性を高めても、今のインフラではリサイクルされない…」

だから「やらない」ではない!

Recycle Ready



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