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2020年3月17日更新
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化学物質との付き合い方を学ぶ セミナーで講演





化学物質との付き合い方を学ぶ セミナーで講演



 愛知県と名古屋市は共同で市民向けの「化学物質セミナー」を開催しています。約150人が聴講した2019年12月17日のセミナーで、当工業会コミュニケーション推進専門委員会の稲葉 美穂子委員長(ライオン(株))が『暮らしの中の石けん・洗剤』をテーマに講演しました。

写真、当工業会コミュニケーション推進専門委員会の稲葉 美穂子委員長(ライオン(株))

会場:愛知芸術文化センター

●洗剤類の安全性・環境適合性についての対応

 界面活性剤には物と物とが接する面、「界面」を変化させる性質があります。本来は混ざらない水と油を混ぜ合わせる働きをするので、洗剤に配合すると、汚れが水中に分散し落ちやすくなるなどの効果が得られます。
 洗剤類の成分の安全性や環境適合性は、メーカーごとに厳しくチェックをしていますが、社会的な課題については業界団体の当工業会を中心に対応してきた歴史があります。事例を少しご紹介すると、1960年代後半に家庭排水中の洗剤濃度が上昇して河川の発泡が問題になった際は、衣料用洗剤の主成分を生分解されやすい界面活性剤へと転換するソフト化をすすめました。また、湖沼における富栄養化問題で洗剤のリン酸塩の影響が疑われた際は、実際の環境への影響は小さかったものの、率先して無リン化をしました。なお、「合成洗剤は有害なのではないか?」 という説に対しては国や専門家による調査が行なわれ、1980年代前半までには有害説が科学的に否定されています。

●石けん・洗剤との賢いつきあいかた

 石けんや洗剤は、製品が毎日の生活で一生涯にわたり使われること、水とともに使われ・使われたあと環境中に出ていくことを考慮して設計されています。安全や環境への配慮に加えて、洗浄力などの機能をしっかりと発揮させながら思わぬ失敗を防ぐために、6つの要点を守って正しく使うことが重要です。

洗剤類は6つのポイントをおさえて賢く使う
1.製品の表示を確認しましょう
2.適量を使いましょう ※
3.詰め替え用製品はその製品の
 本体容器に詰め替えましょう
4.置き場所に注意して誤飲・誤食を防ぎましょう
5.適切に保管し、早めに使いましょう
6.洗濯する衣類の表示を見てから使いましょう

 

 

 上記講演に先立ち、化学物質管理や安全管理の専門家として活躍する小山富士雄さんの講演『化学物質の正しい理解と適切な使い方』がありました。一部を抜粋・編集して紹介します。

小山富士雄さん  2003年から環境省事業化学物質アドバイザー。東京工業大学 非常勤講師、横浜国立大学 環境情報研究院 研究員。自治体やシンポジウムでの講演を通じ、化学物質管理に関する知識を伝えている。

●災害などによる化学物質の事故事例に学ぶ大切さ

 化学物質には、プラスの面とマイナスの面があります。身近な例を一つあげてみましょう。私たちは塩を少しばかり摂取しないと生きていけませんし、食品の保存などにも活用しています。その一方で、塩を摂り過ぎると病気や死亡のリスクがあることも理解しています。この例のように化学物質の必要性と危険性をふまえ、うまく使いこなしていくのが人間の知恵です。大事なのは化学物質を正しく理解すること、そして適切に管理し、安全に使っていくことです。
 私は化学物質アドバイザーとして、化学品を扱う事業者などに対し、現場における化学物質管理の大切さを伝えてきました。事業者は化学物質の危険性や想定される事故を理解し、安全に保管・輸送・作業等が行なえるように対策する責任があります。加えて近年は台風や地震が多発しており、災害への備えも重要です。安全対策を強化するために、災害時にどんな化学物質に関する事故が発生するのか知っておかなければなりません(表1)。被災や事故は事前に経験できませんが、怖さを知らないと対策が甘くなるため、過去の事例から学ぶことが大切なのです。また、事業者は被災や事故を疑似体験できる体験型の安全研修を通じて、従業員に「怖いものを正しく怖がる」教育をすることが一層重要だと思います。

災害発生時、化学物質に起因する事故

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