SDGsと当工業会・会員社の取り組み
当工業会はSDGsの目標達成につながる活動として、正しい手洗いの啓発(ゴール3)、河川における環境モニタリング(ゴール6)、容器包装プラスチック使用量の削減(ゴール12)などに取り組んでいます。また、当工業会の会員社もさまざまな社会的活動を展開しています※。このページでは、広報委員が所属する会員社11社について、当工業会の活動と密接な3つのゴールに関連する取り組み事例を紹介します。
※会員社の活動の全容は各社のホームページ等をご覧ください。
『SDGs・エスディージーズ(持続可能な開発目標)』は2015年9月の国連総会で採択された世界共通の目標です。持続可能な世界を実現するための17のゴールと169のターゲットからなり、国際社会全体で2030年までに達成することを目指しています。
| ゴール3
だれもが使いやすい製品の設計、 手洗い啓発活動 など |
◆花王株式会社 の事例
誰にでもわかりやすく使いやすいユニバーサルデザインの考え方にもとづく製品開発と、環境負荷低減に取り組んでいます。洗剤類のつめかえがしやすく、容器の環境負荷も少なくした「らくらくecoパック」では、つめかえ時に起こりがちな、こぼす・たおす・のこす、といった問題点を改善しました。
◆牛乳石鹼共進社株式会社 の事例
身体洗浄料の専業メーカーとして良き企業市民でありたいとの考えから、本社と工場を置く大阪を拠点に、地域社会への貢献活動を展開。子育て支援活動では、住民と交流を深めながら、風呂育(風呂文化を通しての子供の育成)や手洗い啓発を行なっています。
◆株式会社資生堂 の事例
「安心・安全・使いやすさを優先に、魅力的なデザインを制作します」という基本ポリシーを設定しています。「直観的に使いやすい設計か」、「使用量や使い方が分かりやすく表示されているか」、「最後まで快適に使用できるか」などを想定し、さまざまな体格や身体能力の人にも無理なく安全で、心地よく使える外装を目指しています。
◆サンスター株式会社 の事例
災害時の避難生活で水が不足しているときのお口のケア方法や、災害時のお口のケアは全身の健康維持にも重要であることを継続的に啓発。水がなくても歯をみがける5年保存可能な液体ハミガキを発売、防災備蓄用におすすめしています。
| ゴール6
水使用量の削減、水環境への負荷低減 など |
◆NSファーファ・ジャパン株式会社 の事例
事業活動において「人にやさしく、地球にやさしい、クリーンな心地よさ」を創造する環境改善を継続。一例として洗剤の処方設計では植物由来の界面活性剤を主として使用し、厳選された原料の組み合わせにより洗浄力をそのままで、界面活性剤の使用量を減らし、環境負荷低減の研究開発に取り組んでいます。また、本体ボトル主体から詰替パウチ主体への取り組みも進めています。
◆ライオン株式会社 の事例
超コンパクト衣料用液体洗剤「トップスーパーNANOX」は、泡切れがよいので「すすぎ1回」で洗濯がすむことから、1回の洗濯で、約23.3L(500mLのペットボトル約46本分)の水を節水できます(ライオン調べ)。また、節電によるCO2の削減や、時短による家事負担の低減にもつながります。
| ゴール12
容器包装廃棄物の削減、
持続可能な原料やエネルギーの使用 など |
◆ユニリーバ・ジャパン株式会社 の事例
2019年下期の新製品に、再生プラスチックを最大95%使用したパッケージを採用します。まずは「LUX」、「Dove」、「CLEAR」の3ブランドから着手し、2020年末までにPET素材のボトルを100%再生プラスチックに切り替えることを目指します。(技術的に切り替えが難しい着色剤などの添加剤を除く)
◆P&Gジャパン株式会社 の事例
東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会を契機に、より良い世界への変化を起こし、未来を育むための活動を強化。2019年6月19日より同大会組織委員会の事業協力者として、使用済み製品のプラスチック容器などリサイクル素材を使用した表彰台制作プロジェクト「みんなの表彰台プロジェクト」を開始しました。
◆クラシエホームプロダクツ株式会社 の事例
ボディソープにおいて、詰め替えパウチをいち早く導入し、ラインアップの充実を図ってきました。省ゴミ、経済性、中身の品質保持、製品の使いやすさを向上する容器包装を研究し続け、さまざまジャンルの商品や剤型に対応した詰め替え商品を展開しています。
◆株式会社ADEKA の事例
化学物質やパーム油などの原料調達から、製造、廃棄に至るまで、素材メーカーとして常に環境に配慮した事業活動を行なっています。環境負荷を低減する製品の提供と省エネルギーの推進を通じて、持続可能な社会の実現に向け取り組みを推進しています。グループ生産拠点における環境マネジメントシステムISO14001の認定取得のカバー率は73%(2018年度)。
◆日油株式会社 の事例
洗浄剤に用いる油脂製品や誘導体など、さまざまな製品の原料となるパーム油に関わる企業として、パーム油産業の健全な発展に貢献。2012年から『持続可能なパーム油のための円卓会議(RSPO)』に加盟。2019年4月に設立した『持続可能なパーム油ネットワーク(JaSPON)』には発足メンバーとして参加しています。