5月17日の第69回定時総会におきまして、日本石鹸洗剤工業会の第30代会長に就任いたしました。
当工業会で取り扱う洗浄剤などの日用品、そして日用品の原料や産業用にも使われる油脂製品は、清潔で健康な人々の暮らしと社会生活基盤の強化に貢献してきました。当工業会の歴史を振り返ると、1950年の設立当初から衛生をテーマに石けんの普及と手洗いの推進に取り組み、60年代には、水環境の保全と化学物質管理に取り組みました。90年代からは容器包装プラスチック使用量の削減にいち早く取り組むとともに、誰もが製品を安心して使うためのユニバーサルデザインや、安全に使うための絵表示の推進にも取り組んでおります。
このように、健康の基本となる衛生と安全、環境問題をグローバルな視点から考えることは製造者の責任です。また、これらの活動は、2015年9月の国連サミットで採択された2030年に向けた『持続可能な開発目標(SDGs)』に対応するものであり、今後ますます重要になるでしょう。現在、世界は経済を中心に、かつてないほど密接につながっており、1つの問題が地球全体に影響を与えます。従って、SDGsの目標達成は、日本一国で成し得るものではなく、世界的なパートナーシップが不可欠です。そして、当工業会の会員社が進めてきたイノベーションもSDGsの目標達成には欠かせないものであります。このような認識のもと、令和元年度の当工業会の活動基本方針は、下記のとおりとしたいと存じます。
- サステイナビリティへの取り組みを継続・強化する
- 広報・啓発活動を強化・充実する
- 行政機関、国内および海外の関連団体との協力関係を発展させ、 諸課題に対応する
- 公正な自由競争を基本とし、活力と創造性に富んだ業界活動に より、イノベーションを支援する
これらの方針のもと、皆さまに喜ばれる有用な製品を提供していくとともに、業界の発展と、社会への貢献を目指してまいります。
令和元年度 活動の基本方針
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