新たな製品安全表示図記号を2018年から順次導入
〜来年から洗剤類の家庭用製品に表示予定です〜
日本石鹸洗剤工業会は、6月15日に記者説明会を開き、製品を取り扱う際の思わぬ事故などを未然に防止することを目的とした、新たな「製品安全表示図記号」について紹介しました。
洗剤類の表示は、家庭用品品質表示法をはじめとする関連法規に基づいています。そのうえで、重篤なトラブルに結びつく誤飲事故や、皮膚や目のトラブルなどを防ぐためには、製品ユーザーにとって一層わかりやすく、適切な注意喚起に繋がる表示を行なっていくことが重要です。一方で、これまでの製品ラベルの表示内容に対しては、「字が小さく読みづらい」「どこを見ていいかわからない」といった声がありました。そこで当工業会は2014年6月に「製品安全表示検討ワーキンググループ(WG)」を立ち上げ、安全表示のあり方を検討してきました。
新たな「製品安全表示図記号」は、グローバルなISOやJISなどの規格に基づいて10種類デザインされました。そしてJIS S 0102:2000といった安全図記号に関する標準的な評価法に準拠して、図記号に対する理解度や視認性について評価を実施し、見る人に意味が正しく伝わることや、図記号が見やすいことを確認しています。
当工業会では、「製品安全表示図記号」の使用・適用などに関する自主基準を制定し、JSDAホームページに公開しています。今後はこの自主基準に沿って、2018年から洗剤などの家庭用製品ラベルに適用していくとともに、啓発活動を行ない、製品取り扱い時の事故防止に引き続きつとめていきます。

↑説明会会場の油脂工業会館(写真上)と、
製品安全表示検討WGの服部 泰幸リーダー(写真下・左)、
熊谷 善敏サブリーダー(中央)、染矢 慶太サブリーダー(右)