日本石鹸洗剤工業会は、日本石鹸洗剤工業組合、日本食品洗浄剤衛生協会と合同で、台所用洗浄剤の一部を対象として「飲食器用洗浄剤の自主基準」を制定し、4月1日以降に製造された製品への適用を開始しました。
今回の自主基準の対象となる飲食器用洗浄剤とは、台所用洗浄剤のうち、用途に野菜や果物の洗浄を含まず、もっぱら飲食器の洗浄に用いられる製品を指します。いわゆる食洗機専用洗浄剤もこれに含まれます。
台所用洗剤のうち、用途に野菜や果物の洗浄を含むものについては、食品衛生法で成分規格および使用基準が定められていますが、飲食器用洗浄剤に関しては、すすぎの基準など一部の使用基準しかありませんでした。今までは各企業において製品の安全性を担保する努力がなされてきましたが、今後は業界としても統一された成分規格を設けることで、飲食器用に適した洗浄剤製品を製造し、提供していこうとするものです。
自主基準制定の背景には、厚生労働省が平成19〜21年度に「食品の安心・安全確保推進研究事業」の一環として行なった「洗浄剤の規格基準に関する研究」があります。自主基準の作成にあたっては、この研究内容をふまえ、さらに国内の関連する規格基準のほか、各成分に関する国内外の安全性評価結果、諸外国における法規制なども参考にしました。
また、このたび設けられた飲食器用洗浄剤の成分規格では、食品衛生法に準じるとともに、酵素、漂白剤、香料、着色料について、配合可能な物質や条件などを具体的に定めています。
こちらのページから、自主基準の全文をダウンロードしていただけます。
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