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2012年3月15日更新
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参照カテゴリ> #03.洗濯 #06.CLEAN AGE 229号 

*進化する「柔軟剤」

 

◇進化する「柔軟剤」

自己主張する“香りのお洒落”ニーズで市場活性化

 洗濯の仕上げに、衣類に香りづけもできる柔軟剤の市場は、今まさに百花繚乱といったところ。数年前から各社が新製品の開発に力を入れており、いずれの製品も、“香りのお洒落”を最大の付加価値にうたっています。

まず部屋干し臭防止のニーズがあって…

 ひと昔前の柔軟剤は、まず衣類をふっくらとさせ、質感を良く保つためのもので、その次に、「静電気防止」や「洗濯ジワの解消」、そして「良い香り」への期待などがありました。
 しかし10数年前、ある変化が訪れます。働く女性が増加し続けていることなどを背景に、洗濯もののいわゆる「部屋干し臭」を抑えることが、洗濯用洗剤や柔軟剤の新たなニーズとして浮き彫りになったのです。以来、抗菌効果で部屋干し臭や汗の臭いを抑える技術や、タバコや飲食店での食べ物のにおい移りを抑える技術が発展してきました。
 柔軟剤の香りについては、長い間、清潔感のあるフローラル系や石けん系など“ほんのり香る”タイプが主流でした。それが日本人好みであるとされてきましたが、2000年代後半から、残香性が強い海外製の柔軟剤がブームを呼び、国内製品にも影響を与えました。現在は、各社が調香センスと技術を競いあうように、それぞれに芳香性を工夫した柔軟剤で品揃えを広げ、華やかな売り場をつくり出しています。


繊細かつ濃厚な香りをつくる、各社の技術とは…

 花王は、毎日の洗濯を楽しくする香りの「ハミングフレア」に加えて、新技術「香りセンサー」の働きで、センイの上で、
水分や汗を感知するたびに香りを生み出す「フレアフレグランス」を発売。洗顔後にタオルで顔をふく時や汗ばんだ時、さらに新鮮な香りがわきたちます。
 ライオンは、ソフランシリーズで“節水洗濯でもふんわり”、“しわすっきり”などの各ニーズに応えてきた技術を基にして、「香りとデオドラントのソフラン」の発展形といえる「アロマリッチ」を発売。天然アロマオイルの配合と香りの持続性にこだわり、奥深い香りが長続きする柔軟剤を開発しました。
 P&Gでは、衣類のニオイ対策ができる柔軟剤として人気の「レノアプラス」のほか、リッチで華やかな香りの「レノアハピネス」を販売しています。日常動作などの摩擦で香りのマジックビーズがはじける技術を採用し、衣服をこすると別の香りが溢れ出て、1つの製品で2つの香りが体験できるといいます。
 NSファーファ・ジャパンは、輸入雑貨の雰囲気が楽しめる“香りの世界旅行”と題した「ファーファ トリップ」を提案する一方、コンセプトを異にする「ファインフレグランス」を開発。“着るフレグランス”をテーマに、女性向けのみならず、男性向けや男女兼用タイプの中性的な香りを揃えています。

以前は冬期の売れ筋、今は季節をとわず…

 単に“良い香り”から“自己主張する香り”へとラインナップが広がった柔軟剤。以前は、静電気が起きやすい冬に重宝されるイメージがありましたが、通年ニーズの高い製品へと進化をとげています。静電気防止効果が花粉の付着も抑えるため、春や秋の花粉症対策にも活用できます。
 さらに、柔軟剤の香りのファンになったユーザーをターゲットに、新製品の開発も進められています。花王は、「フレアフレグランス」で衣料用フレグランスミストも発売。毎回は洗わない衣類を香りでリフレッシュします。P&Gは、衣類の収納空間など室内の様々な場所に置くことができるシートタイプの「レノアハピネス香りシート」など、新たな香りの楽しみ方を提案しています。香りをテーマにした開発の勢いは、まだまだ続きそうです。
 

NSファーファ・ジャパン株式会社

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花王株式会社
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プロクター・アンド・ギャンブル・ジャパン株式会社

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ライオン株式会社
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