2009年 春号 (217)

● 『油脂技術論文』優秀賞を受賞
JSDA環境・安全専門委員会の環境モニタリング調査研究
日本石鹸洗剤工業会の環境・安全専門委員会では、使用後の界面活性剤の影響を調べるため、都市河川からモデル地点を選び、定期的に定点観測を実施し、環境中の界面活性剤濃度のモニタリング調査を継続してきました。
調査を開始してから10年が経過したのを機に、これまでの調査活動の結果をまとめて、昨年秋に開催された日本油化学会の洗浄・洗剤部会シンポジウムで、環境・安全専門委員会の研究グループ(山本昭子氏・西山直宏氏・三浦千明氏)を代表して、三浦千明氏が講演発表しました。「環境中の界面活性剤:河川水中濃度と生物へのリスクを考える」と題したその内容は、海外での注目度も高いため、英文で学会誌に発表されました。
この論文は、『油脂技術優秀論文』(主催:財団法人油脂工業会館)の優秀賞にも選ばれ、2月19日に経団連会館で表彰式がありました。(こちらに関連記事)
● ハンドソープやシャンプー、
薄めて保管はできません
最近、複数のテレビや雑誌で、市販のハンドソープやボディソープ、シャンプー、台所用洗剤などを、水で5〜10倍に薄めて入れれば、使用量が節約できるとうたった、別売の泡スプレー容器が紹介されました。
しかし、これらハンドソープや台所用洗剤などの製品はいずれも、水で薄めて放置すると、分離しやすくなる性質があります。また、菌の繁殖による異臭・変質など、思わぬトラブルの原因になります。
どの製品も、製品記載の注意事項をよくお読みになり、薄めて保管することは避けてください。
(注:指定割合で希釈して使用/保管できる製品も一部にはありますが、希釈液に変色・にごり・異臭がある場合は、使用を控えてください。)

■コミュニケーション活動日誌
2008年11月8日
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西宮市消費生活展を見学、洗剤誹謗パネルの撤去を確認。12月12日、同センターを再訪、常設展示を確認するとともに意見交換。
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2008年11月18日
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石けんを広める愛媛県連絡会」からの意見書に対して、蛍光増白剤の安全性資料を送付。
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2008年12月17日
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NHK「おはよう日本・まちかど情報室」で、台所用洗剤、ハンドソープ、ボディソープ、シャンプーなどを希釈し、泡で出すポンプ容器を紹介。節約できるという触れ込みだったが、希釈保管は好ましくないことをNHKに注意喚起。
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2009年2月4日
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同ポンプ容器のメーカーと面談。シャンプーや洗剤などは、希釈保管では品質劣化することを説明。
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2009年1月27日
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埼玉県化学物質を考える県民の集いを見学。今後の開催に関して主催者と意見交換。
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2009年2月3日
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11月の三鷹市からの回答が、納得できるものではないため、再度当工業会の考え方を送付するとともに、三鷹市の石鹸普及啓発事業について質問。
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2009年2月14日
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千葉県我孫子市消費生活展会場にて、同市市長に資料提供。
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