日本石鹸洗剤工業会(JSDA)
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2007年6月15日更新
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新会長ごあいさつ

持続可能な循環型社会に向けて安全・安心を届ける活動を


日本石鹸洗剤工業会 会長
株式会社ADEKA 取締役会長兼CEO
中 嶋 宏 元

 1950年創立という歴史と伝統のある日本石鹸洗剤工業会の第24 代会長に選任され、その責任の重さを強く感じております。藤重前会長から引継ぎ、工業会の更なる発展に努力してまいります。
 私ども業界の昨年実績は、厳しい環境の中ではありましたが、会員企業の努力の結果、出荷数量で前年比101%、出荷金額は残念ながら99% でした。業界製品においてはまだデフレ傾向下にあるようで、会員企業一丸となって克服していく必要があります。
 今年も工業会として引き続き適切に対応しなければいけない課題は数多くありますが、その中でも注力する課題は三つあります。
 第一は「安全・安心」の問題です。各種の化学物質を原料として使用している我々が何よりも優先して取り組まなければならないのは、使用している化学物質の安全性を客観的に、科学的に評価して、消費者の皆様に安心して使っていただけるようにすること、また私どもの製品を原料としてお使いいただいている企業ユーザーの皆様にも安心してお使いいただくための活動です。その一環として1994年から実施しております、河川水中の界面活性剤濃度の定点測定を今年も継続してまいります。
 さらに世界的に検討が進んでおります、化学物質の管理強化の考え方に則って、経済産業省や関連団体と連携を図りながら、前年からの活動を継続強化し、GHSの導入準備などを工業会として率先して推進してまいります。
 第二は「循環型社会形成」への努力です。持続可能な循環型社会の形成に向け、産業界の一員として、技術革新による新製品や製品製造プロセスの改善を通して省資源化やエネルギー効率を高め、地球温暖化ガスの一つとして挙げられている炭酸ガスの排出削減にもつながるように努力してまいります。また、私どもの製品の容器包装に使用しているプラスチック量の削減努力についても自主管理目標の達成に向け、活動を継続してまいります。
 第三は「啓発・普及活動」です。工業会の活動の成果を積極的にホームページや広報機関紙、学会を通して発信し、その活動について評価あるいは理解いただくとともに、業界製品の科学的な、正しい知識の啓発、普及活動を図ってまいります。また次世代を担う小学生を対象にした、「手洗い運動の奨励」や「水辺環境の美化の奨励」を図るクリーン・キャンペーン等の事業を今年も継続してまいります。
 これらの課題への対応や工業会の活動を理事の皆様はじめ、関係者と協力して推進していくことを申し上げ、簡単ではございますが、挨拶とさせていただきます。


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