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2006年3月15日更新
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JSDA 洗たく科学専門委員会が家庭洗濯の実態調査

〜全自動洗濯機と洗濯乾燥機の普及と洗濯行動の変化をさぐる〜


 洗濯は生活を清潔に、快適に維持していくうえで、欠かせない大切な家事のひとつであり、日本の家庭ではほぼ毎日洗濯が行なわれています。その家庭洗濯を取り巻く環境はどんどん変化していますが、それらは洗濯行動にどのような影響を与えているのでしょうか。
 洗たく科学専門委員会では、洗濯から乾燥まで1台でできる洗濯乾燥機の登場や全自動洗濯機の高機能化による洗濯行動の変化を把握することを目的として、最近5年以内に全自動洗濯機を購入した首都圏在住者207人を対象に2005年度洗濯実態調査(アンケート調査207人、うち日記調査103人)を実施しました。
■◆所有する洗濯機にはどんな変化があるか
 2000年頃から洗濯機は乾燥機能を搭載した洗濯乾燥機の時代に入りました。日本の住宅構造にも適合する低騒音・低振動のドラム式洗濯乾燥機の発売や、従来型の縦型洗濯機に乾燥機能を初めて搭載したものも登場しました。2002年には、少量のみ乾燥できる簡易乾燥機能( 風乾燥や温風乾燥) を搭載した全自動洗濯機が発売され、洗濯乾燥機および乾燥機能付き全自動洗濯機の市場が更に活性化されています。
(1) 洗濯乾燥機所有者が19%、乾燥機能付き全自動洗濯機所有者も19%と、乾燥機能がここ数年で急速に普及。
(2) 大容量化が着実に進行し、7kg以上の大容量洗濯機の所持率が67%。
(3) 従来の節約機能に加え、除菌機能が普及。

 また、次の機会に購入したいと考える洗濯機や洗濯乾燥機のタイプを聞いてみたところ、洗濯乾燥機を希望する人が約6 割、なかでもドラム式洗濯乾燥機を希望する人が約5 割ありました。

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■◆洗濯習慣にはどんな傾向があるか
  洗濯機の大容量化に伴って洗濯物を数日分まとめて洗う「まとめ洗い」が進行しているのではないか、という予想ははずれ、ほぼ毎日洗濯という習慣は定着しています。まとめて洗うと干す場所がないこと、洗濯物をためておくことへの抵抗感が影響しているのでしょうか。
 大きな変化としては、洗濯機の大容量化・低浴比化による分け洗い頻度の減少や、洗濯機の自動設定より洗濯水量を増やす人が意外に多かったことが挙げられます。
 また、夜洗濯する人は徐々に増えていることも最近の特徴です。
 日本人の強い清潔嗜好と「着たら洗う」「使ったら洗う」といった習慣の拡大、あるいは、ファッションのカジュアル志向や大物も家庭で洗える洗濯機の登場も洗濯物量の増加に寄与しているものと考えられます。
(1) 分け洗いの実施率は減少傾向にある。
(2) 一週間の洗濯回数は徐々に低下してきているが、洗たく物量は逆に徐々に増加する傾向にある。
(3) 実際の洗濯における浴比分布を調べると、浴比が1:10を下回るケ−スは2000年に続き、約15% あり、汚れ落ちや洗いムラが懸念される。
(4) 平日夜18時以降に洗濯する有職主婦は41%、専業主婦は26% であり、夜洗濯が増加している。
(5) 風呂水利用率は、洗濯時で57%、すすぎ1回目で27%。最終すすぎには水道水しか使わない。
(6) 大半の人は、水量やすすぎ回数を洗濯機の自動設定に任せているが、水量を増やす人も30%いる。
(7) 洗剤の使用量は、洗剤箱の表示を参考に決める人(53%)が、洗濯機パネル表示を参考に決める人(44%)より多い。
(8) 62% は自分の判断で洗剤の使用量を変えている。
(9) 洗剤使用濃度(標準使用濃度比)は、1.28倍とやや多めだが、5年前とほぼ同じ。

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■◆室内干しや乾燥機能の使用状況
 衣類用の乾燥機の所有率は約5 割あり、洗濯乾燥機の普及が寄与していました。また、乾燥機を利用することによる利便性や仕上りの良さを実感していることがわかりました。
 さらに、洗濯乾燥機購入者の約3 分の1 は、乾燥機能がいつでも使える安心感から雨の日も洗濯するように変わったことを挙げていました。
(1) 室内干し経験のある人は全体の約9割。その頻度は、毎日する人と平日する人を合計しても約5%である。
(2) 室内干しする理由については、“雨や雪で外に干せない” (93%)、“風が強くて干せない” (47%)という内容以外に、“花粉症なので” (31%)、“夜干すので” (24%)が意外に多い。
(3) 室内干し時に乾燥を早くするためにエアコンなど、機器を利用して、乾きを早める工夫をしている。
(4) 衣類乾燥機や洗濯乾燥機を使用する理由として、“雨の日は乾かないので” (25%) という理由以外に、“花粉症やアレルギ−があるので” (17%)、“ふんわり仕上がるので” (11%)、“干す手間が省けるので” (6%)、“夜洗濯することが多いので” (6%) が挙げられている。
(5) 室内干し時の菌による悪臭を避けるために、使用する洗剤や柔軟剤を選んでいる。
(6) 何らかの衣類用乾燥機を持っている人が約5 割で、なかでは洗濯乾燥機の割合が高い。
(7) 乾燥機を使うことでふんわり仕上がるメリットを実感しているものの、乾燥時間の長さや電気代を考えると頻繁には使えないという実態も。
(8) 洗濯乾燥機に変えてから、洗濯行動で変わった点については、“季節・天候で使い分けるようになった” (53%)、“雨の日にも洗濯するようになった” (38%)。

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 詳しくは、セミナーのページで紹介しています



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