2005年12月(204)号
■工業会の動き
● 油脂製品の海外動向を調査
油脂製品部会では、メンバー7 社による“海外調査”を、10月23日〜 11月2日にかけて行ないました。今回は、BSEの現状確認、バイオディーゼル燃料(BDF) とグリセリンの新規用途開発の状況、オレオケミカルの情報交流の3点を主題として、米国・カナダを訪問しました。
米国ではBSEへの消費者の関心は薄く、問題視されていないのが現状です。しかし、化粧品用途などについては、牛脂原料から植物系原料への移行が進んでいます。
今後の懸念材料としては、大きく伸びると予測されるバイオディーゼル燃料生産時に副生する大量のグリセリンの使い道で、航空機用の不凍液など、新たな用途開発が求められています。
■INFORMATION
◎ プラスチック使用量削減をめざします
容器包装リサイクル法の見直しに関連し、経団連が提言する「自主行動計画」を積極的に推進するため、当工業会では容器包装プラスチック使用量削減に係わる自主行動計画を検討しています。これは、製品出荷重量あたりのプラスチック使用量を指標とし、95年を起点として2010年までの削減目標を設定し、行動するものです。
◎ GHS ガイダンスを検討中です
国連勧告である2008年の“化学品の分類および表示に関する世界調和システム(GHS)”の世界的な実施にむけて、当工業会では家庭用品のガイダンスを作成しています。今年度中に第1次案を作成、国内やアジア・欧米の団体との意見交換を経て、2006年度の第2次案完成をめざしています。
■コミュニケーション活動日誌
2005年8月25日 |
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練馬区消費生活通信講座「合成洗剤と石けん」テキスト内容に問題あり、練馬区長宛に中止要請を提出。 |
2005年9月16日 |
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「合成洗剤対策」ならびに「石鹸推進要綱または同要領」に関するアンケート調査を769自治体に実施。 |
2005年9月16日 |
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滋賀県淡海環境保全財団「明日の海」、“石けん運動とは何であったか” 取材協力。 |
2005年10月11日 |
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浜松のホテルで、連泊時のタオル再使用の注意書きに、合成洗剤が環境にマイナスとの表現があり、04年2月に出した文言修正要請に対し、「修正済み」との報告あり。 |
2005年11月2日 |
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合成洗剤を誹謗する石けんメーカーの公正取引協議会への回答(7月27 日)に対する評価結果を同協議会に報告。
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