どのくらいの量が環境中に存在しているかや、製品使用時に人にどのくらい吸収されるかという暴露量の推定をまずします。次に、これと人への安全性や動植物などへ危険を与えない量とを比較することで、いまの現状がどうなのか、影響が出ているのかいないのか、それを判定し評価するのがリスクアセスメントです。
まず排出量から把握しようというPRTR法も、事業者の自主的な総合管理という表現で、管理を改善するときの手順のひとつとして、それを期待しているものと理解されます。方法論としては、まずどんなハザードをもつか、それが発現する量がどのくらいかの確認が必要です。もう一つの柱である暴露は、環境分布の予測をすることです。これは排出量を使っていろんなシミュレーションモデルで試算したり、実地にモニタリング調査することなどにより推測できます。

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