界面活性剤メモシート(8)機能と用途は?
イオン性からみた4種類の界面活性剤ごとにみると
|
●4種類の界面活性剤がある |
界面活性剤には、いくつかの分類法がありますが、機能に大きく関係するイオン性からみると、陰イオン界面活性剤、陽イオン界面活性剤、両性イオン界面活性剤、非イオン界面活性剤の4種類となります。
このそれぞれについて、主な機能と用途をみてみましょう。
|
●陰イオン界面活性剤 |
高級脂肪酸塩、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩などを含むもっとも代表的な界面活性剤です。なによりも洗浄力が高く、泡立ちもよいのが特徴で、石鹸、洗剤、シャンプーなどの洗浄料として広く使われています。 |
●陽イオン界面活性剤 |
このタイプには、繊維の表面に吸着しやすいという性質があります。それを活かして、毛髪用のリンス、トリートメント、繊維の柔軟剤に使われています。また、殺菌効果がある親油基の短いものは、殺菌剤や消毒剤に使われます。 |
●両性イオン界面活性剤 |
これは多くは陰イオン界面活性剤と組み合わせて、その洗浄力や起泡力を高めるため、台所用洗剤やシャンプーに使用されています。 |
●非イオン界面活性剤 |
親油基の大きさはもとより、親水基の大きさもコントロールしやすいため全体として親水性のものも親油性のものもでき、その性質をHLB値という概念で表せます。それを指標にして、さまざまなタイプの乳化物を設計することができ、化粧品用の乳化剤としてなくてはならないものです。 |