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界面活性剤メモシート(7)その製造法は?
親油基だけの油脂に親水基をつける
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●どのようにしてできるか |
界面活性剤は、一分子中に親油基と親水基をもち、親油基の性質(炭素数の長さなど)や親水基の性質(陰イオン性、非イオン性、陽イオン性など)によっていろいろな機能が出てきます。これを利用してさまざまな製品・用途に使われているわけです。
このような界面活性剤をつくる場合、まず目的とする機能に合わせて親油基を選びます。親油基は動植物油脂や石油(パラフィン)を出発原料にしています。動植物油脂の場合は脂肪酸や脂肪酸メチルエステルに、さらには高級アルコールへ、石油の場合は直鎖アルキルベンゼン、α-オレフィン、さらには高級アルコールへと、親水基をつけやすい中間原料に加工されます。
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●スルホン化などで親水基を |
これらの中間原料は、硫酸化やスルホン化されたり、水酸化ナトリウムなどで中和されることによって、親水基が導入されます。これが、陰イオン界面活性剤になります。脂肪酸の場合は、そのまま水酸化ナトリウムで中和すれば、親水基が導入されて石けんになります。
中間原料の高級アルコールに、親水基として酸化エチレンを付加重合すれば、非イオン界面活性剤のAEが得られ、さらにこれを硫酸化することにより、陰イオン界面活性剤のAESが得られます。
陽イオン界面活性剤は、中間原料にアミノ基を導入して、つくられます。 |
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