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2002年6月15日更新
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「世界オレオケミカル会議2002」に参加して
日本石鹸洗剤工業会 専務理事 神 田 豊 輝
去る4月14日〜17日までの4日間、スペイン・バルセロナ市のプリンセス・ソフィア・インターコンチネンタルホテルで開催された「世界オレオケミカル会議2002」に、組織委員として出席しました。
オレオケミカル(油脂ならびにその誘導体の総称)に関係する世界の5団体(米国油化学協会、ASEANオレオケミカル生産者団体、欧州オレオケミカル製品団体、米国石鹸洗剤工業会と日本石鹸洗剤工業会)の共催で、10年ぶりの開催となりました。
期間中は、報告や活発な意見・情報交換などで盛り上がった内容の濃い4日間でした。
プログラム表紙

会場風景
オレオケミカルの需要が急拡大している中国の参加をはじめ、世界各国からおよそ600名が参加した会議では、テーマ別の6セッションで合計37の報告と11のポスター発表があり、報告内容は米国や欧州、アジア地域でのオレオケミカル市場の動向や主要原料であるパーム油、パーム核油の生産・需給見通し、また石炭や石油、天然ガスを原料とした新しい合成技術によるオレオケミカル原料の供給の見通し、あるいは天然や合成のグリセリンの需給、利用状況など、多岐にわたりました。

当工業会の油脂製品部会の積極的なバックアップにより、日本からは花王株式会社の星野専務のキーノートスピーチを含め、6編の報告をおこないました。また、日本油脂株式会社の松尾油化事業部長がセッション5の座長を、また他の2つのセッションでは花王株式会社と阪本薬品工業株式会社の方が副座長をつとめ、会議の成功に大いに貢献しました。
会議ではオレオケミカルに関しての多くの情報が集まり、いくつかの新たな問題も提起されました。
その一つは欧州を中心に脂肪酸のメチルエステルをディーゼル燃料にする、いわゆるバイオディーゼルに関しての報告で、今後供給・使用が飛躍的に拡大したときの副生物として発生するグリセリンが莫大な量となり、グリセリンの新たな用途開発が必要であろうということが提起されました。
また、経済成長の著しい中国でのオレオケミカル需要のさらなる拡大が予測され、原料も含めたオレオケミカル市場の需給関係に大きな影響が出てきそうだということです。
オレオケミカル市場の変化が早いことが見通されるところから、開催間隔を短くして次回を開催した方が良いとの参加者の共通認識が形成され、数年以内の開催を期待して、盛況のうちに閉会となりました。


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