■消費生活センターが手洗い啓発活動■
◎ 群馬県 ◎
衛生環境研究所も協力して「正しい手洗い方法」を指導
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↑群馬県消費生活課 吉田 幸正 さん |
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梅雨時だけではなく、通年になった食中毒と、厚労省が「流行期入り」と発表した新型インフルエンザ予防として、例年以上に手洗いの重要性が見直されています。
自治体の取り組みとして、去る7月24日には、群馬県消費生活センターが、前橋市内で「夏休み親子科学教室」を開き、親子の組や小学生中学生のグループが、手洗い指導を受けました。
県消費生活課の吉田幸正氏を講師として開かれた、今回の教室は、第一部で「見えない汚れの測定」、第二部で「正しい手洗い方法」の二部構成。
第一部では、実際に食中毒発生の現場でも使用される、専門的な測定機器を使用し、自分の手や机の上などの汚れを測定しました。最初はおとなしかった子供たちも測定が始まると活発になり、大人たちも意外に自分の手が汚いことを、測定結果で確認し驚いていました。
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↑いろんな所の汚れを測定。 |
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第二部では、でんぷんのりを手に塗り、洗った手をヨウ素液につけて汚れ落ちを観察する方法で、県の衛生環境研究所の指導のもと、手の洗い方を教わりました。
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↑いつも通りに洗ってヨウ素液につけてみると、汚れが残っているのがよく見えます。 |
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↑正しい洗い方を習って、どこを洗えていなかったか書き込みます。 |
正しい手洗いのコツは、液体石けんなどを手に取り、よく泡立てて、全部で1分以上は洗うこと。さらに、きれいなハンカチやタオルで、しっかりと水気をふき取ること。タオルを家族で共用しないこと。
その他、食中毒予防として、トイレのドアノブ、水洗レバー、便座のフタなどに菌が付着することがあるので、通常の掃除に加えて、よく消毒するなど、清潔を保つようにすることが肝心、という注意もありました。
参加者たちは、手洗いや清潔の大切さをわかったつもりでいても、ふだんの手洗いでは汚れが充分に落とせていないことを知り、改めてその必要や大切さを感じたようです。 |