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2007年6月15日更新
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参照カテゴリ> #02.環境 #06.CLEAN AGE 210号 

*第52回
(2006年11月調査)から

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プラ容器「ごみ分別」の意識と実態はどうなのか?プラ資源収集実施地域居住の主婦300人に聞いてみました---インターネット調査

 日本石鹸洗剤工業会では、かねてから容器包装ごみの排出削減に取り組んできましたが、プラスチック容器を資源として分別収集し、再利用を推進しようという自治体も広がっています。
 そこで、シャンプーや洗剤類のプラスチック容器について、利用者がどのような意識でごみ分別をしているか、つめかえ用製品の利用と合わせて聞いてみました。
 調査対象は、プラスチックを資源ごみとして分別収集をしている東京都3区13市のほか、埼玉・千葉・神奈川・愛知・奈良・大阪・兵庫の各府県12市に居住する主婦300人(30代から50代までの主婦(専業・有職)、それぞれ年代別に各100人)です。このうち関東地区は180人、中部・関西地区は120人となっています。
 なお、この調査では、台所用洗剤、洗濯用液体洗剤、液体柔軟仕上げ剤、液体手洗い用せっけん・洗浄剤、液体ボディ用洗浄剤、シャンプー・リンスの容器について限定しました。


ボトルを資源ごみに分別しているのは全体の6割
ボトルを捨てるときはさっとすすいでから
すすいだ水も洗剤・洗浄剤として利用
プラマークその他については…



ボトルを資源ごみに分別しているのは全体の6割

 容器ボトルの本体をごみとして出すとき、「プラスチックまたは資源ごみ」として分別して出している人は6割を超えています。これに次いで、「不燃ごみ」として出す人が約2割、「可燃ごみ」に出す人が1割となっています。洗剤・洗浄剤の製品別にも聞きましたが、製品別ではほとんど差がみられませんでした。
 これを年代別にみると、「プラスチックまたは資源ごみ」に分別する人は、40代では約7割、50代で約6割と差がみられます。また、50代は「不燃ごみ」が2割以上と他の年代より高くなっています。
 この結果は、プラ容器を分別収集している自治体でも、まだ住民に対しては、その主旨や方法が充分に浸透しきっていないことを示しているようです。
 本体ではなく、つめかえ用製品の容器包装をごみとして出す時はどうなのでしょうか。こちらは「プラスチックまたは資源ごみ」として出すのはフィルム状・チューブ状で5割、薄肉ボトル状では6割を占めています。「不燃ごみ」として出す人がこれに続いており、フィルム状・チューブ状では2割以上となっています。ただし、フィルム状では「可燃ごみ」とする人も2割あります。


ボトルを捨てるときはさっとすすいでから

 ボトル本体を捨てる時には、どうしているでしょうか。すすがないでそのまま捨てるという人もいずれの洗剤・洗浄剤においても2割前後あります。しかし、半数以上は「さっとすすぐ程度で捨てる」と答えています。「きれいになるまですすいでから捨てる」人も3割程度あるので、すすいでから捨てる人が大多数となっています。製品別では、台所用洗剤、液体ボディ用洗浄剤、シャンプー・リンスではすすぐ人は8割を超えており、すすがないで捨てる人の割合は他の製品(洗剤・仕上げ剤など)に比べて15〜17%程度と低くなっていました。これは、使うとき水のすぐそばかどうか、ということも関係しているようにも思われます。
 年代別にみると、50代では「きれいになるまですすいでから捨てる」が、いずれの製品容器でも3割を超えており、他の年代を上回っています。洗濯用液体洗剤、液体柔軟仕上げ剤、液体手洗い用せっけん・洗浄剤では、年代が高くなるほどすすぐ人の割合が増加する、という傾向がありました。
 一方、つめかえ用製品を捨てる時のすすぐ程度は、本体と比べて低くなっています。フィルム状とボトル状といった形状ごとには大きな差はみられませんでした。

グラフ1 捨てるときボトルをすすぐか
fig.2
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すすいだ水も洗剤・洗浄剤として利用

 すすいだ水の活用は、かなり定着しているようです。本体ボトルでは、「すすいだ水を洗剤・洗浄剤として使用する」人が多く、台所用洗剤、シャンプー・リンスでは、7割を超えています。年代別にみると、50代ではいずれの洗剤・洗浄剤容器についても7〜8割がそう回答しています。それと対照的に、30代ではすすいだ水を活用している割合が低くなっています。
 つめかえ用製品をすすいだ水の活用でも、台所用洗剤では「すすいだ水を洗剤・洗浄剤として使用する」人が他の洗剤・洗浄剤を上回っていますが、つめかえ製品では本体ほどではありません。
 年代別にみると、すすいだ水の活用は年代が上がるほど多くなり、50代ではいずれの製品でも6〜7割程度で活用されています。

グラフ2 すすいだ後の水をどうするか
fig.2
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プラマークその他については…

 プラマークの認知度では、「見たことがある」は95%と、多くの人が認知していました。
 プラマークの役立ち度では、86%が「役に立っている」と回答しています。認知度・役立ち度ともに、年代別による差はなく、ほぼ同程度でした。
 ごみの捨て方に対する意識について、いくつかの設問にどう思うか聞いてみました。たとえば、『ごみの分別は、ルールだから仕方ない』では、「そう思う」と「ややそう思う」を合わせると、93%にのぼっています。
 『品目によって分別に迷うことがある』では、「そう思う」と「ややそう思う」を合わせると86%となっています。『ごみの品目によって、すすぎが必要になるのは面倒』について、「ややそう思う」が最も多く、「そう思う」と合わせると75%でした。
 ごみの有料化実施状況をみると、「有料」は7%ありました。ごみの有料化に関して「賛同できる」と回答した人は47%。年代別では、50代の賛同率が50%と他の年代より高くなっていました。
 ごみの有料化実施別にみると、現在有料地域(有料計)では「賛同できる」が61%となり、「賛同できない」39%を上回っていましたが、現在無料地域では「賛同できる」は32%と低くなっていました。


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