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2007年3月15日更新
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参照カテゴリ> #03.洗濯,住居 #06.CLEAN AGE 209号 

*第51回
(2006年11月調査)から

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洗濯・掃除の家事行動の実情はどんなものか未婚女性と主婦(有職・専業)300 人に聞きました

 日本石鹸洗剤工業会が長年継続しているクリーン調査は、日常生活のなかの清潔に関する意識と行動の実情を、モニタリングするものです。第51回を数える今回の調査テーマは、定点観測として3年ごとに実施している「洗濯・掃除」です。調査対象は、“首都圏に住む一人暮らし20代未婚有職女性100名と20代〜40代主婦200名( 専業100名、有職100名) の計300名”で、調査時期は昨年の11月でした。以下、その内容から主なポイントをピックアップしてご紹介します。


洗濯は「主婦は毎日」20代女性は「週1〜2日」
普段着とおしゃれ着を分け洗い20代女性が大幅増
洗濯物を干す時間帯と衣類乾燥機所有率は
掃除使用中の洗浄剤・道具
6年経っても変わらない家事分担



洗濯は「主婦は毎日」20代女性は「週1〜2日」

 洗濯の頻度をみると、主婦計は「毎日」、20 代女性は
「週1〜2日」という回答が最も多くなっています。03年と比較すると、20代女性で「週1〜2日」と回答した人が若干増加していました。
 洗濯する時間帯では、主婦計では「午前中」という人が8割を占めているのに対し、20代女性では「7〜11時台」または「21時以降」に行なうという人が3 割程度で比較的多いようです。また、主婦の間では、専業主婦の9割が午前中に洗濯をしているのに対し、有職主婦で午前中に洗濯をするのは66%に留まり、約3割の有職主婦は夜に洗濯をしています。
 これらについては、前々回(2000年)・前回調査(2003年)とほぼ傾向を一にしており、パターンは定着しています。


普段着とおしゃれ着を分け洗い20代女性が大幅増

 洗濯行動のなかで、あらかじめ洗濯物を素材や衣類の用途や汚れなどに応じて仕分けして洗うという行為は、前々回(00)、前回(03)の調査では、各属性とも7割を超えていました。ところが、今回はトータルで見ると10ポイント近くも下がっていました。
 しかし、そんななかで目立って定着・増加しているとみられるのが、「普段着とおしゃれ着」を分けるという洗い方で、とくに20代女性では84%と前回より約30ポイントという大幅増を示しています。その一方では、「汚れの軽い物とひどい物」や「色物と白物」を仕分けるという人が減っています。
 現在使用している洗剤は、20代女性・主婦計共に「粉末洗剤」が最も多く、次いで「柔軟剤」「おしゃれ着用洗剤」と続きます。
 03年と比べると、「おしゃれ着用洗剤」「液体洗剤」は主婦計で年々使用率が増加しており、今回ではそれぞれ70%、53%となりました。

グラフ 仕分け洗いの実施率と仕分け方
fig.2
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洗濯物を干す時間帯と衣類乾燥機所有率は

 洗濯する時間帯と同様に、洗濯物を干す時間帯は、主婦計は「7 〜11時台」が多く、20代女性では「7〜11時台」「21時以降」が多くなっています。一方、有職主婦ではその2 割が「21時以降」と回答し、生活環境による違いが見られます。03年と比べると、20代女性は「12〜15時台」がやや減り、「19〜20時台」の回答がやや増えています。
 「乾燥機能」についても聞いてみました。洗濯機についている乾燥機能のほか、単体の衣類乾燥機、浴室乾燥機を含む所有率は、20代女性で18%、主婦計では53%に達しています。これは、前回03年と比較すると、20代女性・主婦計ともに10ポイント以上増加しています。
 これら乾燥機能の使用状況をみると、20代女性は78%、主婦計では62%が「使用する」( よく使う+ときどき使う) と回答しています。
 衣類の干し方は、主婦計ではその約9 割が「屋外干しが多い」という答えでした。20代女性では、その反対に「室内干しが多い」の比率が43%と高くなっています。20代女性は全員一人暮らしなので、その理由もだいたい納得ができます。「夜洗濯するので」が最も多く、次いで「天候が気になるので」「防犯のため」が多く挙げられていました。


掃除使用中の洗浄剤・道具

 現在、掃除に使用中の洗浄剤・道具をみると、「浴室用洗剤( 液体タイプ)」が多く挙げられて、20代女性86%、主婦計92%となっています。次いで、20代女性では「ペーパーモップ(ワイパー)」を挙げる人が60%もあり、主婦計では「カビ取り剤」も73%となっています。
 過去調査と比較して傾向の変化をみると、20代女性、主婦計のいずれも「クレンザー(乳液・液体)」「換気扇・ガスレンジ用洗剤」の使用率が、97年以降低下しています。また、主婦計での「クレンザー(粉末)」「浴室用洗剤(クレンザータイプ)」も、過去3回の調査のなかで最も低い使用率となりました。
 大掃除を行なう時期は「12月」が最も多く、20代女性で4 割、主婦計では7 割。また、20代女性では時期が「決まってない」人も4 割となっています。大掃除をしない人は、20代女性・主婦共に1 割以下と少ないので、時期にはあまりこだわらないが実施する人は多いという傾向でした。


6年経っても変わらない家事分担

 一番好きな家事では、20代女性、主婦計ともに「洗濯」
「食事の支度」に回答が集中し、過去調査と同様の結果となっています。
 一番嫌いな家事は、20代女性は「食事の後片付け」、主婦計は「アイロン掛け」が最も多くなっており、“できれば時間を減らしたい家事” は20代女性、主婦計ともに2割以上が「掃除」「アイロン掛け」「食事の後片付け」を挙げていますが、これも変化ありません。
 家事の分担で「主として夫がしている」比率を時系列でみると、「主として自分がしている」比率と同様に、大幅な増減変化はみられません。03年よりも夫の分担が5%以上増えているのは、専業主婦・休日「ごみ捨て」、有職主婦・休日「後片付け」の2項目となっています。
 それ以外も、夫が分担している家事もせいぜい「ごみ捨て」と「お風呂掃除」と「ふとん干し」ということまで、6 年間ほとんど進展がなく変化がありませんでした。


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