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2005年9月15日更新
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参照カテゴリ> #03.身体 #06.CLEAN AGE 203号 

*第49回
(2005年3月調査)から

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20代・30代女性の
海外旅行時の衛生意識と行動

 日本石鹸洗剤工業会が行なっている暮らしの清潔をテーマにしたクリーン調査、2005年3月調査の第49回は、相変わらず盛んな女性の海外旅行に関連する衛生・美容意識についてです。
 この1 年間に、宿泊のともなう近距離地域( 太平洋地域と東南アジア地域)へ旅行をしたことがあるという、首都圏に住む20代と30代の女性各50名、計100名が調査対象です。
 対象者が、各地域への海外旅行時にどのような衛生や美容に関する意識をもち、どのような行動をしているかを詳細に聞きました。ここでは、そのうちの衛生面に重点をおいて、要点を紹介しましょう。
 なお、この調査で対象とした「海外旅行」は、太平洋地域(ハワイ・グアム・サイパン)と東南アジア地域(タイ・インドネシア・マレーシア・シンガポール・フィリピン・ベトナム)に、範囲を限定しています。


過去3年間で平均海外渡航回数6回以上は16%も
やはり気になる衛生環境
海外旅行時に生水を飲まない人は92%
渡航前にチェックも入念に



● 過去3年間で平均海外渡航回数6回以上は16%も

 まず、衰えることを知らない若い女性たちの海外旅行ブームですが、調査対象者では、過去3年間で3回以上海外旅行経験( この場合は、太平洋地域と東南アジア地域に限らず) をしているという人は72%となっています。そのうえ、6回以上( 年平均2回以上) という人が、16%もありました。3年間で平均すると、3.8回海外渡航にでかけているので、毎年1回以上は海外旅行をしているという計算になります。
 対象者は、海外旅行全般について、主に衛生などに関して、どのようなイメージをもっているのでしょうか。いくつかの設問について、どう思うか聞いてみました。


●やはり気になる衛生環境

 まず、全体的にみると、「そう思う」と「ややそう思う」を足した肯定意見がすべての属性で9割に達したのが、「日本の衛生環境は良い方だと思う」「その国の文化・風習があるので、衛生環境が異なるのは仕方ないと思う」との、二つの設問についてでした。
 そして、これに次いで肯定率が高かったのが、女性らしく「海外旅行時でも、普段利用している衛生用品・美容用品を利用したい」でした。
 「海外に行くと、普段あまり気にしない衛生環境が気になる」「旅行先を選ぶときに、特有の感染症や病気の存在が気になる」の肯定比率も8割となり、逆に「衛生環境の問題を、特に海外だからといって感じることはない」についての肯定比率が2割に達しないことを併せみると、近年のさまざまなできごとを敏感に反映してか、海外旅行時の衛生環境の変化に対する意識の高さがうかがえます。(グラフ1)


●海外旅行時に生水を飲まない人は92%

 気候風土も違う見知らぬ土地に憧れていく海外旅行。しかし、そのときには、普段あまり気にしない衛生環境も気になります。
 なかでも一番気になるのは「水道水」。衛生面・健康面の注意で、実際に行なったことはなにかというと、「水道水( 生水) を飲まない」が92%で最も多かったのです。これに次いで「常備薬の携帯」が72%で、以下、4割前後で「睡眠をよくとる」「まめな宿泊施設の部屋の温度調節」「衛生状態のよい場所での食事」が続きました。
 今回調査は太平洋地域と東南アジア地域についてですが、これを渡航地域別に分けてみると、上位2項目は同じであるものの、太平洋地域渡航層は「睡眠をよくとる」「まめな宿泊施設の部屋の温度調節」、東南アジア地域渡航層では「生もの(魚介類)を摂らない」「虫に刺されないようにする」と、地域によっては実際にとった行動が多少異なる傾向も見られます。(グラフ2)


●渡航前にチェックも入念に

 渡航先の衛生面や宿泊先の設備等について、事前に確認しているという人も多いようです。
 全体では、事前にチェックしたことで多かったのが、「ホテル・宿泊施設のドライヤーの有無」「ホテル・宿泊施設のシャンプー・リンス・石鹸などの備品の有無」「水道水(生水)が飲めるかどうか」「ホテル・宿泊施設のバスタブの有無」などで、それぞれ4 割弱程度を占めていました。
 東アジア地域への渡航層では、衛生面を確認する傾向が、太平洋地域渡航層に比べて高いという傾向があります。旅慣れている渡航回数の多い層では経験済みのことも多いので、あまり問題になっていませんが、20代の女性や、渡航回数3回以下の層では、「シャンプー・リンス・石鹸等の備品の有無」「水道水(生水)が飲めるかどうか」「ホテル・宿泊施設のシャワーの有無」、さらに「感染症・病気に対する情報」「予防接種の必要有無」を事前に確認する率が高めになっていました。
 海外旅行時に携帯する医薬品・医薬用品・サプリメント」としては、「総合胃腸薬」「総合感冒薬」「絆創膏」が主なアイテム。「下痢止め」「虫除けの薬」を携帯する人は、東南アジア渡航者の方が太平洋地域渡航者より多め、という結果もみえてきました。
 基礎化粧品と薬は持参したほうが良いとか、サンゴ礁に囲まれた島に行くときだけは、日本から持参したシャンプーが役立たないことがあるということにも留意して、楽しい旅をお楽しみいただきたいものです。



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