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2004年3月15日更新
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参照カテゴリ> #03.洗濯 #06.CLEAN AGE 197号 

*第46回
(2003年11月調査)から

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「お洗濯」という家事 その実情は…
〜働く20代女性と主婦(専業・有職)324名に聞いてみました〜

日本石鹸洗剤工業会がクリーンキャンペーンの一環として行なう「クリーン調査」では、毎回暮らしの清潔をテーマにとりあげています。今回の「洗濯・掃除」というテーマは、3年毎に行なっている定点調査です。
調査対象は、首都圏に住む一人暮らしの20代働く女性(以下「働く女性」と略記)103名と、20代〜40代の主婦221名(うち専業主婦104名、有職主婦117名)の計324名で実施しました。
どこの家でも変わらず行なわれているはずの家事である「洗濯・掃除」。今回はまずそのうち「お洗濯」について、その家事の実情にどんな動きがみられたのか、ご報告します。


洗濯・掃除3年前と変わった点・変わらない点
大幅に伸びた「ドライマーク・おしゃれ着」用洗剤
ドライマーク洗濯時の注意点
まとめ洗い傾向、働く女性・主婦ともに強まる
働く女性は部屋干し、主婦は屋外で



●洗濯・掃除3年前と変わった点・変わらない点

同じテーマの前回調査は、2000年の秋でした。
まず洗濯の頻度回数についてみると、1週間の洗濯回数は、一人暮らしの働く女性(「働く女性」)では週に1〜2日というのが最も多くて50%前後、次いで週に3〜4日が35%程度となっており、毎日洗濯という人は前回4%が4.9%と、これもほとんど変わらずという結果でした。
主婦では、以前から「毎日洗濯する」という人が半数以上を占める多数派なのですが、なぜか専業主婦では前回73%が今回67%と減少し、逆に有職主婦では48%が54%と増加するという逆転現象が起こりかけています。一日の洗濯回数(平日1.2回〜1.9回・休日1.5回〜1.8回)も、働く女性と有職主婦では平日よりも休日の方が若干洗濯回数が増えるが、専業主婦では逆に休日の方が減るという傾向にも変わりありません。
洗濯の時間帯は、専業と有職を合わせた主婦計では、洗濯は午前中に片づけるという人が76%(専業主婦では午前中は87%)で、前回の79%よりやや減少しました。働く女性では、洗濯は朝する人と夜する人とにほぼ拮抗して分かれていましたが、今回は朝(7〜11時)洗濯が30%から36%に増え、夜(19〜20時)洗濯が24%から17%に減っているものの、21時以降に洗濯する人も相変わらず33%もあります。
全体を平均してみると、大筋では3年前と比べて、今回も洗濯の頻度や時間などには、きわだって大きな変化はなかったといえそうです。


●大幅に伸びた「ドライマーク・おしゃれ着」用洗剤

洗濯という家事の実態では、今回の調査で目立った変化がいくつかありました。
「現在使用している衣料用洗剤・仕上げ剤」は何かを問う設問に対する答えでは、働く女性では85%、主婦では専業・有職共に92〜3%を「粉末洗剤」が占めています。次いで「ドライマーク専用洗剤」「柔軟剤」「おしゃれ着用中性洗剤」が、いずれも5割以上の高率で続きます。(グラフ1)

前回調査と比べてみると「ドライマーク専用洗剤」「おしゃれ着用中性洗剤」が大幅に伸びています。
「ドライマーク専用洗剤」の使用率は、働く女性では30ポイント以上増加の79%、主婦では実に40ポイント以上増加の84%、3年前と比較していずれも大幅な増を示しています。
「おしゃれ着用中性洗剤」の使用率も、働く女性では約20ポイント増加の57%、主婦でも約7ポイント増加の67%となっていました。
「液体洗剤」の使用率も、働く女性ではやはり30ポイント以上増加して54%、専業主婦では15ポイント増の45%、有職主婦では19ポイント増の51%でした。
一方では、主婦層での「漂白剤(塩素系)」「糊剤」の使用率が低下しています。


●ドライマーク洗濯時の注意点

今回、使用率の著しい増加がみられた「ドライマーク専用洗剤」「おしゃれ着用中性洗剤」ですが、これはとりもなおさず、おしゃれ着やドライマーク付き衣料を自宅で洗う習慣が定着してきた結果といえます。
「ドライマークの付いた衣類を洗濯する時の注意点」は何かという設問についての回答からも、そのことは裏付けられます。いちばん多かった答えは、働く女性・専業主婦では「ネットに入れる」がそれぞれ76%・78%、有職主婦では「おしゃれ着用中性洗剤を使用する」が最も多く68%でした。
特に「おしゃれ着用中性洗剤を使用する」の割合は、働く女性・主婦ともに前回より20ポイント以上増加して、それぞれ52%・65%でした。また、「ドライマーク専用洗剤を使用する」割合も、主婦層では14ポイント増の63%あり、働く女性でも56%もありました。
前回調査では「他の素材の物と洗わない」は3〜4割ありましたが、今回調査では「同じ素材同士でしか一緒に洗わない」は16〜19%程度にとどまっており、「自宅で洗濯しない」が主婦層で減ってきたこととあわせ、より積極的にドライマーク付き衣料の洗濯に取り組む姿勢が感じられます。


●まとめ洗い傾向、働く女性・主婦ともに強まる

「洗濯時に心がけていること」は何かを聞いてみると、主婦層では「お風呂の残り湯を使う」61%、「詰め替え・付け替え商品をできるだけ使う」と「洗濯洗剤を使い過ぎないようにする」がいずれも54%で上位を占めており、できるだけ節水や環境を考えようとする様子が伺えます。(グラフ2)

しかし、前回と比べると、主婦の「詰め替え・付け替え商品をできるだけ使う」は12ポイントも減少しているのです。
一方、働く女性では「詰め替え・付け替え商品をできるだけ使う」も57%と多いのですが、「回数を少なくするよう、溜めてまとめて洗う」が前回比10ポイント増で54%となっているのが特徴的です。
これは主婦層でも5ポイント増となっており、洗濯機の大容量化や生活時間の変化、それに家事を合理的にこなそうという意識が背景にあるともいえます。


●働く女性は部屋干し、主婦は屋外で

洗濯した衣類などの乾燥方法は、働く女性と主婦ではっきり違いがでています。主婦では専業・有職共に主に屋外での乾燥がほとんどです。(グラフ3)

これに対し働く女性では室内干しの割合が増えており、特に下着は6割以上が室内干し(主婦では76%が屋外)となっています。
その他、Yシャツ、ブラウス、台所ふきん、タオルなどカーテンを除くすべての衣類・身の回りの品の乾かし方で、働く女性の「室内干し」の割合が主婦よりも高くなっています。
ただし、カーテンは主婦でも3割が「室内干し」となっており、これは実際には干さずにすぐカーテンをかければよいと洗剤メーカーが推奨している方法が、徐々に浸透してきたことが伺えます。
「洗濯物を干す時間」についても、主婦と一人暮らしの働く女性で大きな差が見られます。主婦(特に専業)は「7〜11時台」の午前中派が78%も占めるのに対して、働く女性では19時以降の夜派が前回比5ポイント減ながら47%と多くなっています。(グラフ4)
前回と比べ、働く女性では12〜15時台に干すという人が9ポイント増の26%です。これは、フルタイムの有職主婦でも増加傾向にあり、休日の過ごし方との関係も想像されます。
洗剤の計量は、洗剤容器記載による人が多いものの、前回より「パネル」「目分量」が増えていました。(グラフ5)



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