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2003年12月15日更新
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参照カテゴリ> #03.身体 #06.CLEAN AGE 195号 

*第45回
(2003年5月調査)

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「20代30代 働く女性の身体のお手入れとケアサロン利用」に関する調査
女性はセルフケアで自分を磨く

生活のなかの"きれい・清潔"をテーマに、回を重ねて第45回目となる「クリーン調査」、今回はちょっと趣向を変えて、働く女性の「自分磨き」に注目してみました。調査対象は、いつものとおり首都圏居住者100人についての自記入アンケート形式で、20代と30代の働く女性(年代分布と未婚・既婚は各半数ずつ)について行ないました。


「きれいにしたい」「美しくありたい」という女性ならではの切実な願望を反映して、おりからの癒しブームやエステの一般化などもあって、最近ではさまざまなボディケア商品やケアサロンが登場しています。
女性たちは自分の身体のケアをどうしているか、自宅でするセルフケアと外部のケアサロン利用など、その行動実態と意識にスポットを当ててみました。
この調査で対象とする外部のケアサロンとは、ネイルサロン、フットサロン、エステの三業態で、調査対象者は、利用者と非利用者各50名としています。

「自分磨き」はまずセルフケアから
自宅でのケアにかける時間とお金は
「ネイルケア」その内容は
「フットケア」その内容は
「ボディケア」その内容は
ケアをする理由



●「自分磨き」はまずセルフケアから

調査の対象となった女性たちは、いずれも外に仕事をもって働いている人たちです。ケアサロンを利用している人も利用していない人も、当然自宅でのセルフケアをどうしているかが注目されます。
まず、総じて、7〜8割の人が月に2〜3回以上の頻度で、身体のケアを心がけ実行しています。これを身体の部位(パーツ)ごとにみると、フットケアとボディケアについてはサロンの利用者も非利用者も、ほぼ同じ傾向ですが、ネイルケアについては「週に1回以上」ケアするという人がサロン利用者では68%なのに、非利用者では48%と自宅でのセルフケアの頻度で差が出ています。
フットケアは30代の人のほうが少し熱心なようで、「週に5回以上」つまりほぼ毎日なんらかの手入れをするという人は、20代では8%ですが、24%もありました。
ボディケアも「週に5回以上」という人は、20代22%に対し30代30%と若干熱心な人が多いようですが、サロンに行っていない人でも34%がほぼ毎日ケアをしており、「週に2〜3回」を加えれば56%と、かなりみなさん真剣なようすがうがえます。
自宅でのセルフケアは、もはや当たり前のことで、日常生活の一部として習慣化しているといえそうです。


●自宅でのケアにかける時間とお金は

それでは、この習慣に、どのくらいの時間と費用をかけているのでしょうか。
自宅での1回のネイルケアにかける平均時間は約25分、フットケアでは約17分、ボディケアでは約18分となっていて、ネイルケアは少し時間がかかるようです。
自宅でのケアにかける費用(サロンの費用は含まない)をみると、ネイルケアとフットケアにかける月平均金額はどちらも同じく約1,000円、ボディケアでは約2,300円と高くなっています。
セルフケアの時間も費用も、サロン利用者のほうが多くかける傾向があるようです。年代でみると、かける時間ではほぼ差がないものの、かける費用は20代のほうが気前がいいようで、とくにボディケアでは、20代は月平均2,971円ですが、30代では1,740円でその差が目立っていました。
さて、みなさん自宅でのセルフケアって、どんなことをなさっているのでしょうね。


●「ネイルケア」その内容は

ネイルケアというのは、マニキュアという比較的古典的な手入れのほかに、最近ではネイルアートといったものまで登場していますが、自分が自宅でする手入れでは、「爪の長さ・形を整える」「マニキュアを塗る」が中心で、8割以上の人が行なっています。(図1)

ケアサロン利用者では「ベースコートを塗る」「トップコートを塗る」など、マニキュアを塗る前後に、もうひと手間かけている人が7割もあるのに対して、非利用者では3割と少なく、その差が大きくなっています。また、サロン利用者では「ネイルアートをする」人が27%あるのに、当然とはいえ非利用者では2%しかありません。年代別にみても、20代では「トップコート」が70%と、30代の倍もあります。
使用しているアイテムからみると、サロン利用者では「やすり」「トップコート」「ベースコート」などの使用率が、非利用者の2倍とかなり高いのも、なんとなくうなづけます。
意外なことといえば、自宅で行なうケアの必須アイテムと思われる「爪切り」の利用率は75%であるということでしょう。逆にみれば、4人に1人は「爪切り」を使用していないことになるわけですから…。
ネイルケアの悩みは「すぐ折れる」「甘皮の処理が上手にできない」など、技術面での悩みが上位にあがり、「爪の形・大きさがよくない」「二枚爪」など、爪そのものに関する悩みも少なくありません。


●「フットケア」その内容は

自宅でのフットケア内容をみると「マッサージ」は79%、「保湿剤をつける」は65%、「角質を取る」は49%の人が行なっています。(図2)

これもやはりケアサロン利用者のほうが非利用者よりもケア率が高いようですが、年代別にみると全般的に20代よりも30代のほうが高いという傾向がみられます。例外として、「足浴」だけは20代の人のほうが18%と30代の12%に対して若干上回っています。
フットケアに使用するアイテムは「シェーバー・毛抜き」が56%、「クリーム」は48%、「やすり・軽石」は43%の人が使用していました。8割近い人が自宅で足のマッサージをしているのですが、「マッサージ剤」を使用しているという人は3割以下にとどまっていました。また、サロン利用・非利用間での差はほとんどみられないのに、年代別では、「シェーバー・毛抜き」の使用率は20代が71%と、30代の43%と比べかなり高くなっているのが目立ちます。「やすり・軽石」「マッサージ剤」「市販/病院の薬」の使用率も、30代のほうがそれぞれ10ポイント以上高くなっています。
足の手入れに関する悩みは「むくみ」「ムダ毛」「かかとの角質」がそれぞれ7割前後あり、続いて「冷え」「乾燥」が5割くらいありました。


●「ボディケア」その内容は

「マッサージをする」66%、「化粧品をつける」63%、「サプリメントを飲む」52%、「運動をする」50%、自宅でのボディケアの内容は、これらが中心です。(図3)

ボディケアに使用するアイテムは、「シェーバー・毛抜き」が65%、「サプリメント」「クリーム」「入浴剤」は5割弱の使用率となっていました。
ケアサロン利用者では、セルフボディケア時の使用アイテム(「入浴剤」61%、「サプリメント」58%、その他「マッサージ剤」40%、「スリミング剤」37.2%、「美容液」28%など)の利用率でも、ケアサロン非利用者と比較してかなり高い結果になっています。ケアサロン利用者の、「剤」を使ってでも身体の中からも外からも、「自分磨き」への道を突き進もうという意欲と積極性が浮かびあがってきます。このことが月平均金額にも反映されているといえそうです。
また20代の特徴は「シェーバー・毛抜き」使用率が78%と30代の53%に比べて高いこと、「乳液」42%、「化粧水」39%、「マッサージ剤」37%、「スリミング剤」32%、などと化粧品関連のアイテムの使用率が30代よりもそれぞれ10ポイント程度も高いことです。これに対し、30代の特徴は「サプリメント」の使用率だけは56%で42%の20代を上回っていることです。
自宅でするボディケアの悩みは、「ムダ毛」が73%で、以下「シェイプアップ」61%、「乾燥」55%、「むくみ」48%、「たるみ」46%、「美白」43%と続き、みなさんお肌そのものに対する悩みを多くあげられていました。


●ケアをする理由

なぜそこまでして身体のケアをするか、その理由をみると、まず外で働く女性は「身だしなみ・エチケットとして」が大事、これはすべてのケアに共通する理由です。その他の項目では若干ケアパーツによって異なる傾向がみられます。
ネイルケアは「ファッション」として「気分転換」に「楽しい」から行なうのであり、必ずしも「欠点/悩みをカバー」するためではないようです。
またフットケアは「今よりもきれいになりたい」や「欠点/悩みをカバー」という理由が多く、「リラックス」効果を求める人も多いようです。
ボディケアは「今よりもきれいになりたい」ために行なっている、というのが大きな理由となっています。
自宅でケアを始めることにしたきっかけは、すべてのケアにおいて「自分自身の体などをみて」「雑誌の記事や特集をみて」「他人の体などと比べた」などと、他人に勧められたからではなくて、自発的にケアを始めた様子がうかがえます。
また、ケアサロン(ネイル、フット、エステ)を利用している人に、利用時の気分を聞いてみると、「楽しい」「リラックス」「リフレッシュ」のスコアが、自宅でするセルフケア時の気分よりも高くなっていて、ケアサロンの「気持ちへの効能」をうかがわせる結果となっています。
ケアサロンを利用したきっかけは、ネイルサロンは「自分では上手にできない」「プロのテクニックをみるため」、フットサロンは「リラックス・リフレッシュ」「友人に誘われて」でした。エステティックサロンは「お試し・割引チケットがあったから」「自分では上手にできないから」などという答えでした。
「有名人で理想の身体の人は誰?」と聞いてみると、藤原紀香さんを筆頭に、米倉涼子さん、松嶋菜々子さんなど、モデル出身タレントに集中していました。



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