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2003年12月15日更新
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参照カテゴリ> #01.社会 #03.身体 #06.CLEAN AGE 187号 

*第43回
(2001年5月調査)

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衛生についての意識と行動
若手主婦と独身女性100人に聞きました
のど元過ぎて熱さ忘れた?


巷では抗菌・除菌をうたう商品が人気を博し、昨年には大規模な食中毒事件も発生しました。衛生意識はいやがうえにも高まっているようにも見えますが、実際はどうなのでしょうか。回を重ねて43回目となるクリーン調査。今回のテーマは家庭での衛生に関する意識と行動に関して、首都圏在住の、低学年の子供をもつ20〜30代の主婦50人、独身一人暮らしで仕事を持つ20代の女性50人、計100人にアンケート調査しました。

O157が世間を騒がせていた1997年の第35回調査でも、同様のテーマについて調査しており、項目によっては、「前回調査」としてデータを再集計して比較してみたものもあります。

●「石鹸使わず水だけで手洗い」派が増加
●●子供の手洗いに関するしつけ意識も低下
●●●キッチンなどの衛生状態は
●●●●除菌抗菌製品の使用状況
●●●●●食中毒予防の意識も低下している


●「石鹸使わず水だけで手洗い」派が増加

「掃除の後に」「外出から戻ってきた時」など、直接汚れに触れる機会のある時には、水(お湯)だけではなく石鹸や薬用石鹸を使用する比率は、若手主婦・独身女性とも30〜58%と比較的高くなっています。しかし、家庭内での手洗いでは、食事前の手洗いに石鹸・薬用石鹸を使用する人が、前回調査ではそれぞれ5割近かったものが、今回調査では約4分の1の2割台にまで低下しています。また、前回1割程度だった、水(お湯)のみでの手洗いは5割以上になっていて、これは、若手主婦・独身女性とも同じ傾向です。(図1)
食事前だけでなく、調理する前・調理をしているときのような、調理行動中の石鹸・薬用石鹸の使用率が低下しているのは、気になるところです。

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●●子供の手洗いに関するしつけ意識も低下

主婦対象に、子供の衛生に対するしつけの有無を聞いてみると、92%が「しつけていることがある」と答え、全体では前回と大きな差はないようです。
しつけの内容としては、「手を洗わせる」(外出から戻ってきたら)(トイレの後)、「お風呂に入らせる」「汚れたら着替えをさせる」などが上位を占めているのは前回同様ですが、手洗い行動はいずれもポイントが下がっていて、「石鹸で手を洗わせる」は6.7ポイント低下の76.6%となっています。しかし、外出後の手洗いは100%が「しつけている」と答えており、家の中と外では意識にも落差があるようです。

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●●●キッチンなどの衛生状態は

最近の調査では、家の中ではキッチンがいちばん不衛生、という実態が浮き彫りになっていますが、スポンジ、ふきん、まな板などのキッチン用品の洗浄については、主婦・独身女性とも「洗剤とお湯(水)の併用」が中心で、排水口、シンクでは、これに「クレンザーとお湯(水)の併用」が加わります。消毒の方法としては、「毎回・毎日熱湯消毒」が5〜8割、「週に1〜4回漂白剤」も4〜7割を占めました。
また、冷蔵庫の掃除頻度は、平均して主婦が月に1回、独身女性が0.8回程度ですが、回答数が最も多かったのは、主婦で「半年に1回」、独身女性で「月に1回」。主婦の場合、前回調査に比べると、月あたり平均で約0.7回少なくなっています。

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●●●●除菌抗菌製品の使用状況

衣類や台所洗浄製品を購入する時に「除菌製品を選ぶ」と、主婦の72%、独身女性で68%が回答しています。
除菌製品を選ぶ理由は、「同じ値段なら除菌製品のほうがよさそうだから」が主婦・独身女性ともに多くなっていますが、「特に違いは意識しないで何となく」選択している人も主婦・独身女性ともに15%前後みられ、「除菌」という言葉の誘引力は強力のようです。
実際の除菌製品の使用率は、主婦の86%、独身女性の76%と高く、使用している除菌製品は、主婦・独身女性とも「台所用洗剤」が最も多く、「台所用漂白剤」が続きます。また、主婦では「石鹸」「消臭剤」に、独身女性では「トイレ用洗剤」「衣料用洗剤」「カビ取り剤・カビ防止剤」に除菌効果がある商品を利用している人が目立っています。(図2)


一方、抗菌加工製品の使用率は、除菌製品の半分以下となっており、主婦38%、独身女性34%です。使用している抗菌加工製品は、「まな板」が多く、キッチン用品に限らず多様な商品があげられています。

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●●●●●食中毒予防の意識も低下している

食中毒予防のためにおこなっていることは、主婦・独身女性とも「食材の日付を確認する」「生ものの扱いは注意する」が上位を占めています。
食中毒予防に対する意識は、「意識している」「どちらかといえば意識している」を合わせた意識度は、主婦では64%、独身女性では46%でした。前回調査データがある主婦では、実に20ポイントもの大幅ダウンとなっています。(図3)

O157が連日のニュースを賑わしていた後の調査だった前回は、かなり高かった意識も、騒ぎが収まるとともに低下してしまったようです。実際、どんなとき食中毒を意識するかは、主婦・独身女性とも「新聞・TV・雑誌などで食中毒事件が報道されたとき」が最も多くなっています。(図4)
やはり、日常での絶えざる意識が重要ですね。



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