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薬局などの店頭には、清潔を保つことに役立ちそうな製品が並んでいます。それぞれの表示や用途をよく見て、手や指に用いる場合は、身体に使用できる製品を選びましょう。身体用の製品は、有効性や安全性などを確保するために薬機法※1で規制されています。手洗い用の石けんやハンドソープ、手指用の消毒剤、ボディソープなども薬機法の対象です(表1)。
また、「消毒(しょうどく)」や「除菌「(じょきん)」などの言葉が表示された製品も多数あるので、言葉の意味を知っておきましょう(表2)。
「殺菌(さっきん)」は菌を殺す・死滅させるという意味で、「消毒(しょうどく)」は殺菌方法の一つです。この「殺菌」や「消毒」の表示ができるのは、薬機法で効果・効能が認められた薬事品だけです(表1参照)。
「消毒」と混同しやすい言葉に「除菌(じょきん)」がありますが、「消毒」は菌を殺すなどして無毒化するという意味なのに対し、「除菌」は菌を取り除くという意味で、菌を殺すことはありません。そして「消毒」は身体に対する効果・効能を示す言葉として使われますが、「除菌」は物に対する効果を示す言葉として使われています※2。
アルコール類には殺菌作用があり、昔から食品の保存などに利用されてきました。エタノールはアルコールの一種で、おもに濃度70%以上95%以下のものが消毒剤として使われます。濃度の単位はおもに3つあります(表3)。手指用の消毒剤のエタノール濃度は、薬機法の承認を受けるときはw/v%(重量体積パーセント)で表しますが、有効成分として製品に表示するときはおもにvol%(体積パーセント)を使います。
注意点として、エタノールの消毒効果は濃度や対象物などによって変わります。エタノールが入った製品のすべてに消毒効果があるわけではありません。また、高濃度のエタノールには引火性があるので、火気に注意して保管・使用します。消防法や航空法で危険物と判断された製品は、宅配便・郵送・航空便で運ぶことはできません。危険物かどうかの判定には、w/w%またはwt%(重量パーセント)の数値が使われています。
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