木製家具や什器は、通常塗装で仕上げて、美しくみせるとともに、汚れや衝撃から木地を守っています。
最近は塗装も充分研究され、容易に劣化や変化のしない合成樹脂系塗料が一般に用いられるようになってきましたが、以前はラッカーやシンナーで仕上げたものが大部分でした。
ラッカーやラックニスは、熱に弱く、熱で軟化し、水分が存在すると塗膜内に入り易くなります。水分を含んだ塗膜は、乱反射により白く見え、これが白化とか白ぼけと呼ばれます。
白化現象は熱と水分が共存する場で発生し、どちらか一方だけでは起こりません。しかし、熱いやかんなどを置いた場合は、空気中の水分を取り込んで、白くなってしまいます。