アセテートは、酢酸セルロース繊維ともいい、アセトン、酢酸エステルなどが付着すると溶けてしまいます。マニキュアの除光液は、アセトン、酢酸エステルが主成分なので、アセテートを含む素材のシミ抜きには使用できません。この例でも、アセテート繊維が溶けて、ナイロン繊維だけが残っています。
また、マニキュアの除光液は、本来シミ抜き用ではなく、アセテート以外の素材にマニキュアがついた場合など、限られたケースでのみ使われます。
防止策
シミを落す前に、必ず衣類に付いている素材表示を確認しましょう。
口紅がついた時は、きれいなタオルをシミ側にあて、裏面からベンジンかエチルアルコール(消毒用アルコールでも可)でたたいて、汚れをタオルに移します。
色素が残ることがあるので、水洗いできる衣類の場合は、液体洗剤(無蛍光で素材に合った洗剤)をシミ部分につけて軽くもんでから、洗濯します。
水洗いできない衣類の場合は、クリーニング店に相談することをおすすめします。 |