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【I】色の変化
B.変色
10 塩素系漂白剤による芯地の黄変
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【I】色の変化
A.脱色・退色
B.変色
C.その他
【II】損傷
【III】形態変化
【IV】シミ
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【I】色の変化 B.変色 -10.塩素系漂白剤による芯地の黄変 |
衣類
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白のワイシャツ
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素材
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ポリエステル65%・綿35%
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状態
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衿とカフスの芯地が黄変している
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原因
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樹脂加工した接着芯地を塩素系漂白剤処理したため黄変した
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回復
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白物の場合は還元型漂白剤(ハイドロサルファイト、シュウ酸*)で処理すれば回復します。
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芯地は衣服に美しいシルエットを与え、形くずれを防ぐのに必要です。芯地の中でも接着芯地は縫製が容易なことなどから、需要が増加しています。接着芯地は基布に熱可溶性樹脂をコーティングしたものですが、樹脂によっては高濃度の塩素系漂白剤を使用すると塩素の反応で黄変するものもあります。しかし、最近は使用する樹脂の改良・改質が進み、黄変してしまうものは少なくなってきています。
防止策
樹脂が黄変するかどうかの判断は、ほとんど無理です。一度黄変してしまったものは還元型漂白剤(ハイドロサルファイト、シュウ酸*)で回復させ、次回からは酸素系漂白剤を使用してください。また漂白後は、すすぎを充分にしてから干すようにしてください。
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*シュウ酸は薬局での購入の際、印鑑が必要です。
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