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2011年3月15日更新
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*身体洗浄剤メモシート
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液体ハンドソープ:公共の場から家庭へと広まった


 近年、ノロウィルスや新型インフルエンザが、爆発的な流行を見せたことは、記憶に新しいところです。こうした食中毒や感染症を防止する手段として、「手洗い」はとても有効です。
 そんな背景もあって、液体ハンドソープの販売量は、ここ5年ほどの間に倍以上に伸びました。液体ハンドソープを使う「手洗い」の習慣が、広く根付いてきた結果とみることもできるでしょう。

★公共の場でお馴染み液体石けん

 手指の洗浄を目的として、初めて消毒剤入りのハンドソープが作られたのは、1950年代といわれています。緑色をした液体石けんで、今でも公共施設のトイレなどでよく見かけます。当時は、赤痢や疫痢、アジア風邪など多くの感染症が、社会問題となっていました。戦後の混乱から復興へと向かうなか、生活環境は決して衛生的とはいえず、菌で汚染された手指や食品などから、経口で感染する危険性が非常に高かったと思われます。
 公衆衛生対策の一環として、人が多く集まる公共施設や学校、医療や飲食業の現場などで、液体ハンドソープの設置が推進されました。

★ハンドソープと感染症

 家庭での手洗いに、液体ハンドソープが使われ始めたのは、1980年代後半ごろからのようです。家庭用に市販される製品が増えるにしたがい、液体ハンドソープは、より身近になりました。
 一方で、感染症や食中毒が流行すると、ハンドソープの使用が増える傾向もあるようで、1996年のO-157による食中毒事件は、液体ハンドソープを広く定着させるきっかけになったともいわれています。
 感染症や食中毒の予防の基本は、手洗いにあります。普段から、外出先から帰ったときや、食事の前、トイレの後などの手洗いを心がけることが大切です。

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★ハンドソープの効果

 厚生労働省は、固形石けんや液体ハンドソープの成分そのものには、ノロウイルスなどを直接失活化する効果はないものの、手の汚れを落とすことにより、ウイルスを手指から剥がれやすくする効果がある、と公表しています。
 また、「薬用ハンドソープ」と呼ばれる製品には、一般的に手指の殺菌や消毒に有効な成分が配合されていて、薬事法では医薬部外品に指定されています。
 手洗いを湯水だけですませている人は、ぜひハンドソープをご利用ください。

★ハンドソープいろいろ

 家庭用のハンドソープは、子供でも効率的に手洗いができることから、泡で出てくるタイプが人気です。ほかに、手に付着した汚れは洗浄しつつ、皮膚のバリア機能を残すことをコンセプトとした製品や、調理中に手についた魚の臭いなどが素早く落とせる製品なども発売されています。また、香りにもバリエーションがあるので、好きな香りを選べば、手洗いも楽しくできることでしょう。
 なお、当工業会のホームページでは、正しい手洗いの手順がわかるミニポスターをダウンロードできます。ご家庭や学校、職場でのチェックにご活用ください。

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(写真左から)ライオン、ユニリーバ・ジャパン、花王、レキットベンキーザー・ジャパン


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