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2011年3月15日更新
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参照カテゴリ> #06.CLEAN AGE No225 

*身体洗浄剤メモシート
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洗顔料:固形、ペースト、液体… 形状さまざま


★顔専用の“洗顔料

 顔と身体は、同じひとつづきの皮膚ですが、今では多くの人が、洗顔には専用の洗顔料を用いています。
 その昔、人々はぬか袋や、うぐいすの糞などを活用して身体や顔を洗っていたといいます。明治時代に日本初の銘柄石けんが誕生すると、入浴、洗顔、洗髪に石けんを使う文化が育まれていきました。昭和に入り、各社の技術開発や差別化競争が活発化していくなかで、洗髪はシャンプー、洗顔は洗顔石けんと、用途別の製品が登場するようになりました。これは、生活が豊かになるにつれ、肌や髪をより美しくしたい、もっと使用感の良い製品が欲しい、などの消費者のニーズが生まれてきたためです。とりわけ洗顔石けんは多種多様化し、「洗顔料」と総称されるようになります。

★製品の歩み

 製品の歴史をたどってみると、洗顔専用として打ち出された製品としては、1938(昭和13)年「洗顔用石鹸スキンソープ(資生堂)」が比較的古く、1966(昭和41)年には固形タイプではない洗顔料、「クリーム状洗顔料スキンライフ(牛乳石鹸)」も発売されています。
 この頃の洗顔料は、石けんベースの弱アルカリ性のものが主流でしたが、その後、中性や弱酸性のものも登場し、より肌に優しく洗顔できる、とうたわれました。
 1980(昭和55)年に発売された「ビオレ洗顔フォーム(花王)」や「エクボ洗顔フォーム(資生堂)」は、チューブに入ったペースト状の“洗顔フォーム”を、一躍広めました。若者をターゲットとしたTVコマーシャルでは、女生徒が学校の部活動で汗をかいた後に洗顔するシーンを登場させ、素肌にやさしく洗顔できること、持ち運びしやすい容器であることを印象づけました。

★洗顔料の種類

 洗顔料は、その形状だけでも、「固形」、「ペースト」、「液体」、「ジェル」、「クリーム」、「パウダー」などの違いがあり、実にさまざま。
 また、汚れを落とし皮膚を清潔に保つといった衛生面だけでなく、保湿効果など、美容面での役割も持たせた製品が多くみられるのが特徴です。保湿成分が配合されたもののほかに、ニキビ予防のために消炎剤を配合したもの、古い角質層を落とすスクラブ入りや酵素入りのタイプ、皮脂をよく落とすタイプ、メイクも落とせるクレンジングをかねたものなどがあります。
 特に女性にとって、洗顔は美容の第一ステップともいわれます。美肌を追求し、悩みの種となる肌トラブルを予防するために、たくさんの洗顔料の中から目的に合った製品を選んでいるのです。

★洗顔時に気をつけたいこと

 顔には細かい凹凸が多く、また繊細な動きをする顔面の皮膚は、身体の皮膚よりも薄いといわれています。毛穴や、皮脂腺が特に多い額や鼻は、過剰な皮脂分泌による毛穴の汚れ、吹き出物などの肌トラブルも起こりやすくなります。
 そのため、洗顔料は自分の肌タイプに良く合うものを選び、洗顔は優しくていねいに行ないましょう。大切なのは、洗顔料を手のひらでしっかりと泡立てることです。肌を強くこすらず、指で泡をすべらせるようにするのがコツです。強くこすると肌を刺激するだけでなく、洗浄効果も充分に発揮できません。きめ細かな泡を簡単に作れる「泡立て用ネット」も販売されていますが、最初から泡で出てくるタイプの洗顔料も、手軽に使えるので人気があります。
 また、近ごろは、男性もボディ用洗浄剤でなく、洗顔料を使う人が増えてきました。男性向けの洗顔料の種類も増え、ひげそり用を兼ねた泡タイプも発売されています。
 洗顔料の詰替え用も、徐々に登場し始めています。目、口などがある顔に使用する洗顔料は、特に衛生面に気をつけて詰替え、容器も汚れてきたら適宜交換するようにしましょう。

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