日本石鹸洗剤工業会(JSDA)
home JSDA概要 沿革 組織・会員 統計 資料・刊行物 リンク 総目次 English
JSDAの活動 安全と環境 石けん洗剤知識 役立つ情報 クリーンキャンペーン CLEAN AGE
2010年6月15日更新
01.*身体 *目次へ 
参照カテゴリ> #06.CLEAN AGE No222 

*身体洗浄剤メモシート
 (1)

次へ→

シャンプーの歴史は比較的新しい


★髪あらいは昭和とともに

 身体を洗う洗浄剤では、石けんに次いで馴染み深い商品が、シャンプーではないでしょうか。
 今では、日用品関連商品の花形といってもいいくらい、とくに女性の間で注目されているためか、テレビのCMなどでもいちだんと華やかな存在であるという印象があります。
 「シャンプー」という言葉と商品が登場するのは、比較的新しく、大正末の「資生堂髪洗粉」に始まり、昭和の初めにかけて盛んになります。石鹸主原料の“髪洗い粉”に加えて、液体のもの(資生堂・ライオン油脂)も1930年に登場しました。
 同時に、女優を起用した広告も始まっていましたが、シャンプーの名を印象づけたのは、1932年発売の「髪洗ひ・花王シャンプー」による強力なキャンペーンだったとも言われています。
 その広告コピーは、「一週一度は疲かれてゐても」というものでした。その数年後にも、「今日は髪を洗う日」という広告が続きます。資生堂シャンプーも粉末と固形で再登場しますが、まだ贅沢品でした。

★昔はめったに髪を洗わなかった

 「髪を洗う」という行為そのものが、この頃にはまだ新しいものだったことが伺えます。では、それ以前は、どうしていたのだろう…と、今の人なら当然疑問に思いますね。ところが、昔は髪は櫛で梳(す)くことはあっても、あまり髪を洗うという習慣はなかったらしいのです。
 江戸時代の浮世絵には、髪を洗っている絵がありますが、日常的な情景ではなかったようです。せいぜい髪をすいて油をつけるとか、洗っても月1、2度くらいだったそうです。明治になってようやく、粉石けんなどが洗髪にも使われるようになります。
 ヨーロッパでも、洗髪習慣は18世紀頃からとされています。貴族でもお風呂に入らず、体臭を消すために香水が発達したというのと、似たような状況だったのでしょうか。

★戦後改めて登場し華やかに…

 石けん原料ではない現在のシャンプーが登場するのは、戦後も少し落ち着いた1950年代になってからでした。牛乳石鹸も加わって各社の新製品が競うことになるのですが、そんななか、やはり「ムチャです。大切な髪を…石鹸で洗うのは」、「5日に1度はシャンプーを」という花王の広告コピーが示すように、シャンプーで髪を洗う習慣も徐々に日常的になっていきました。
 60年代になると、リンスも登場します。1970年、きれいな長い髪の女性の後ろ姿に「ちょっと後ろを振り向いてください」と声をかける(ライオン・エメロンクリームリンス)のテレビCMで、さらさらした髪の美しさに注目が集まりました。その後、リンスは、おしゃれと直結した日用品としてあっという間に定着します。
 一方で、シャンプーは、消費者のニーズに応じて、毛髪保護・フケ防止・リンスインタイプなどの様々なタイプが発売されるようになりました。
 80年代には、若い女性を中心に「朝シャン」など、新しい洗髪習慣が現れますが、続きは次号でご紹介します。

時代を刻んできた昔のシャンプーとポスターの例


▲上へ

HOMEJSDAの活動安全と環境誤飲誤用石けん洗剤知識役立つ情報クリーンキャンペーンCLEAN AGEこどものページJSDA概要沿革組織 会員統計資料 刊行物リンク総目次English

日本石鹸洗剤工業会 (JSDA)
〒103-0027 東京都中央区日本橋3-13-11 TEL 03-3271-4301 FAX 03-3281-1870
Copyright(c) Japan Soap and Detergent Association 2000-2010 All Rights Reserved.