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Q5-1. |
洗剤はアレルギーの原因になりますか。 |
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洗剤の成分の安全性については、国内外で研究されており、主成分である界面活性剤が原因で皮膚にアレルギー反応を引き起こすことはないことが報告されています。また、洗剤に配合されている酵素についても、通常のすすぎを行なえば皮膚に影響がないことが確認されています。さらに、厚生省(当時)の調査結果でも、洗剤にアレルギー性は認められないと報告されています。
洗剤は世界中で多くの人に長年にわたって使われていますが、臨床的にアレルギー症状を疑うような症例は報告されていません。
Q5-2. |
洗濯物に残った洗剤が皮膚に害になることはありませんか。
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衣類に残った洗剤の皮膚への影響については、乾燥後の洗剤の濃度が0、0.2、5.0および10.0%になるように調製した布を使って男女の被験者の皮膚に貼付け、一定期間後に観察する試験(パッチテスト)を行った結果、いずれの濃度にも皮膚への刺激などの影響は認められませんでした1)2)。
また、アトピー性皮膚炎患者を対象とした0.1%濃度のLAS(直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム)でのパッチテストでも、刺激性は低いことが報告されています3)。
1) 近藤ら,繊維製品消費科学,12,257(1971)
2) 近藤ら,繊維製品消費科学,12,264(1971)
3) 鈴木,松永ら,皮膚,41(2),130(1999)
Q5-3. |
赤ちゃんの衣類やおむつを洗剤で洗っても問題ありませんか。 |
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洗剤に配合されている成分の安全性は国内外で十分に確認されていますので、赤ちゃんの衣類やおむつを洗っても問題はありません。ただし、赤ちゃんの衣類に限らず素材や洗い方によっては、衣類を傷める可能性がありますので、衣料品の取り扱い絵表示や注意表示に従って洗ってください。
Q5-4. |
台所の水仕事で手が荒れるのは洗剤のせいではありませんか。 |
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皮膚表面は角質細胞が重なり合っていて、その細胞間を脂質が埋めることにより皮膚を守っています。また、角質細胞の中には保湿成分が存在しています。水仕事をすると角質細胞が膨潤して、保湿成分が流出しやすくなります。さらに洗剤を使い、脂質成分も溶出してしまうと手荒れが起こります。
手荒れを防ぐためには、使用量の目安を守り手際よく洗うことが大切です。また、荒れ性の人や、手に傷や湿疹がある場合には、炊事用手袋を着用することをおすすめします。使用後はよく水で手をすすぎ、ハンドクリームなどを付けて、除去された皮脂分を補うとよいでしょう。
Q5-5. |
野菜や果物を洗剤で洗っても問題ありませんか。どの程度すすげばよいですか。 |
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食品衛生法に基づき、製品の裏面に用途として「野菜・果物」の記載がある台所用洗剤が使用できます。野菜や果物を洗浄する際は、水1Lに対して記載されている使用量をよく混ぜた液に浸して洗います(洗浄時間は5分以内)。その後、流水の場合は30秒以上、ため水の場合は水をかえて2回以上すすいでください。
Q5-6. |
「まぜるな危険」表示のある製品からは、有毒ガスが発生するのですか。 |
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有毒なガスが出る可能性があるのは「まぜるな危険」表示がある「塩素系の製品」が「酸性タイプの製品」と、あるいは塩素系の排水口ヌメリ取り剤・食酢・アルコール・生ゴミ等と混ざったときです。また、金属との接触によっても少量の塩素ガスが発生することがあります。「塩素系の製品」を台所で使用するときは十分に注意しましょう。
「塩素系の製品」を使用する場合は、窓や戸を開けたり、換気扇を回したりするなど、必ず換気をよくしてから使用することが大切です。「塩素系の製品」と「酸性タイプの製品」には、家庭用品品質表示法に基づいた注意表示が容器に記載されているので(下図)、ラベル等の内容をよく確認してから使用してください。

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