洗たく用洗剤と柔軟仕上げ剤は、
なぜ投入口が分かれているのかな?
衣類の汚れを洗い落とす洗剤と、すすぎの段階で衣類に柔らかさを加える柔軟仕上げ剤。化学の目で見ると、洗剤と柔軟仕上げ剤に配合される界面活性剤の親水基は、両極な性質を持っています。
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では、この2つを混ぜると、どうなるでしょうか。図のようにお互いに引き合って、両方のはたらきが打ち消され、洗浄効果も柔軟効果も発揮されなくなってしまいます。
また、柔軟仕上げ剤に汚れを落とす機能はなく、洗剤の代わりに使うことはできません。
そのため洗たく機の投入口は別々に分かれていて、洗剤は洗うとき、柔軟仕上げ剤は最後のすすぎのときにそれぞれ投入される仕組みになっているのです。
柔軟仕上げ剤のなかには、衣類の臭いを抑えることができる抗菌・防臭効果を訴求した製品もあります。臭いが気になる衣類は、洗たく用洗剤とこのような柔軟仕上げ剤を上手に使って、早めに洗たくをしましょう。