洗剤(合成洗剤)は、第一次世界大戦中、石けん製造の原料である油脂の不足を補う必要性からドイツで開発されました。これは、硬水に弱い石けんの欠点を克服したものでしたが、その後さらに洗浄力、浸透力の改良がすすみました。そして、第二次世界大戦後、アメリカを中心に研究が進み、本格的に家庭用の工業製品として普及しはじめました。
日本では、1937年(昭和12年)、石けんでの洗濯が難しいウール製品用に中性洗剤が発売されました。高度成長期に入った1950年代以降、日本でも洗剤が本格普及。電気洗濯機の普及とともに、固形石けんから、粉石けん、そして弱アルカリ性の洗剤へと、より便利に、さらに性能アップした製品が登場し、洗濯にかかる労力を激減する助けとなりました。
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