日本石鹸洗剤工業会(JSDA)
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2011年3月15日更新
01.*石けん洗剤の歴史 *目次へ 

*石けんの起源から渡来まで

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紀元前に“石けんの起源” 〜 “不思議な土”の発見

古代、人は水洗いや灰汁・植物で洗濯をしていましたが、紀元前3000年代のシュメール(現在のイラク)の記録粘土板に、すでに薬用としての石けんが登場しており、塗り薬や織布の漂白洗浄に使われていたようです。羊を焼いて神に供える習慣のあったサポーの丘では、したたり落ちた羊の脂と灰が雨に流され、それが川に堆積した土の中に、自然に石けんらしきものができたと言われています。この“不思議な土”は、汚れをよく落とし、洗濯ものが白く仕上がるとして珍重されました。石けん=ソープ(Soap)の語源は、この“サポーの丘”に由来しているといわれています。宗教的儀式が思いがけずもたらした発見です。


石けんはいつから作られるようになったの?

石けん作りは、8世紀ごろには家内工業として定着し、石けん職人という職種も生まれました。12世紀ころから、地中海沿岸のオリーブ油と海藻灰を原料とした、現在の石けんに近いものが、工業的に量産され始め、ヨーロッパ中に広がりました。
16世紀に入り、イタリア、スペインやフランスが石けん製造の中心地となりました。地中海の物資の集積地であるマルセイユが石けん工業の中心地ともなりました。日本で古くから使われている“マルセル石けん”という名称は、マルセイユ石けんがその由来です。


石けんの渡来

日本では、洗濯に“むくろじ”の果皮や“さいかち”のさや、灰汁などが使われていました。
日本に初めて石けんが入ってきたのは、戦国時代末期。ポルトガル船によってもたらされました。以来石けんは貴重品で、手にすることのできたのは将軍や大名などの限られた人たちだけでした。庶民は相変わらず、植物や灰汁を使って洗濯したり、小豆や大豆の粉に香料を入れた洗い粉、ヘチマ、ぬか袋、軽石などで身体を洗っていました。




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