洗濯用、台所用、住宅家具用洗剤などが適用される家庭用品品質表示法(雑貨工業品) [経済産業省top]では、「主に界面活性作用で汚れを落とすもの」で、使われている界面活性剤の種類により次のように分類されています。
石けん:
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純石けん以外の界面活性剤を含有しないもの。すなわち界面活性剤 が石けんのみのもの。
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複合石けん:
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全界面活性剤中の純石けん分が、洗濯用では70%以上、台所用では60%以上のもの。
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合成洗剤:
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全界面活性剤中の純石けん分以外の界面活性剤が、洗濯用では30%を超え、台所用では40%を超えるもの。
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さらに、「主に酸、アルカリの化学作用で汚れをおとすもの」を「洗浄剤」と呼ぶことになっています。
一方、一般的には石けん、洗剤、洗浄剤などの言葉は、慣用的に使用されており明確な区分はされていません。
「洗剤」は、「身体以外の物質、すなわち、繊維、食器、調理器具、住居や家具などの汚れを落とす剤」に使われます。すなわち、家庭用品品質表示法で言う石けん、複合石けん、合成洗剤を含んだ意味で使われます。
また、「身体の汚れを落とす化粧石けん(浴用石けん、洗顔石けん)、ボディソープ、シャンプーなど」には「洗剤」という言葉は使われないようです。
なお、「石けん」は本来界面活性剤の1種である「長鎖アルキル脂肪酸のアルカリ塩」を意味する言葉であり、「洗剤」と対比される言葉ではありません。
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