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2024年5月14日更新
01.*石けん洗剤の規則 *目次へ 

*言葉の使い分け


 洗濯用、台所用、住宅家具用洗剤などが適用される家庭用品品質表示法(雑貨工業品) [消費者庁]で、使われている界面活性剤の種類により次のように定義されています。

 洗濯用又は台所用の石けんは、界面活性剤又は界面活性剤及び洗浄補助剤その他の添加剤から成り、その主たる洗浄の作用が純石けん分の界面活性作用によるもの(洗濯用の石けんについては、純石けん分の含有重量が界面活性剤の総含有重量の70%以上のものに限り、台所用の石けんについては60%以上のものに限る)をいいます。

 洗濯用に供されるものであって、純石けん分以外の界面活性剤を含有しないものは「洗濯用石けん」、含有するものは「洗濯用複合石けん」の用語を、台所用に供されるものであって、純石けん以外の界面活性剤を含有しないものは「台所用石けん」、含有するものは「台所用複合石けん」の用語を用いてそれぞれ表示します。

 ここに定められた「洗濯用石けん」「洗濯用複合石けん」「台所用石けん」「台所用複合石けん」以外の品名を使うことはできません。「洗濯用」及び「台所用」の両方に使用できるものについては、どちらか一方の用語を用いるか「洗濯用、台所用石けん」と表示します。

 さらに、「主に酸、アルカリの化学作用で汚れをおとすもの」を「洗浄剤」と呼ぶことになっています。

 一方、一般的には石けん、洗剤、洗浄剤などの言葉は、慣用的に使用されており明確な区分はされていません。

 「洗剤」は、「身体以外の物質、すなわち、繊維、食器、調理器具、住居や家具などの汚れを落とす剤」に使われます。すなわち、家庭用品品質表示法で言う石けん、複合石けん、合成洗剤を含んだ意味で使われます。

  また、「身体の汚れを落とす化粧石けん(浴用石けん、洗顔石けん)、ボディソープ、シャンプーなど」には「洗剤」という言葉は使われないようです。

 なお、「石けん」は本来界面活性剤の1種である「長鎖アルキル脂肪酸のアルカリ塩」を意味する言葉であり、「洗剤」と対比される言葉ではありません。



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