日本石鹸洗剤工業会(JSDA)
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2023年12月26日更新
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参照カテゴリ> #01.社会 #06.CLEAN AGE 276号 

* シリーズ
つかう人、つくる人

社会をより良くしていくための資源・環境・安全への取り組み
一緒に考えてみませんか

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山内 一美 さん
日油株式会社
取締役 常務執行役員
技術本部長

日本石鹸洗剤工業会
理事 環境委員長

インタビュー
日油は「機能化学品」「医薬・医療・健康」「化薬」の3分野で事業を展開し、身近なシャンプーの基剤となる界面活性剤から、宇宙ロケットの固体推進薬まで、多様な素材を製造する化学メーカーです。山内さんは技術本部長として安全な化学品の提供と環境を確保する活動を推進。当工業会では環境委員長を務めています。


富士山を望むオフィスから、未来の環境・安全を考える


 私は長く工場勤務を経験し、今は東京のオフィスで環境・安全活動を推進しています。山が好きで、窓から富士山が見えると明るい気持ちになりますが、一方で、私が子どもだった1970年前後は、「こんな風には見えなかっただろうな」と想像します。当時は公害が社会問題となっており、頻繁に光化学スモッグ注意報が出て校庭で遊ぶことができませんでした。その時代を経て、また自然環境を楽しめるようになったのは、社会と企業の環境に対する並々ならぬ改善努力があったからでしょう。
 そして現在、人々の環境への関心が高まり、規制も厳しくなってきています。気候変動への対応や化学物質管理などの重要な課題に取り組み、子どもたちに良い未来を残していく、それが化学業界にいる私たちの役目だと思います。


素材の開発から量産まで、安心・安全・安定が使命


 素材メーカーの日油は、自社技術を元に、お客様である製品メーカーの目的やニーズに沿って機能や素材を提案し、開発から量産まで支援しています[A]。安心して使っていただける素材を安定的に、安全に届けるという使命を果たすことで、製品をつかう人に対しても間接的ながら貢献しています。  

A:素材メーカーとして、開発から量産まで、お客さまを支援

 シャンプーやボディソープ向けの界面活性剤の開発例としては、環境・安全に配慮した高い生分解性(90%以上)や低刺激性が特徴のもの、持続可能なパーム油のRSPO認証を取得したものなどが代表的です。工場の量産段階では、環境・安全に配慮した原料をいかに安定的に調達し、工場を安全に操業して、自社・従業員・地域の安全や健康を守っていくことが、非常に重要となります。

※RSPO:持続可能なパーム油のための円卓会議。
2012年に加盟し、2016年から認証品の販売を開始しています


自社の11の重要課題と、世界的なSDGsとの関係をみる


 2020年に事業運営に関わる課題をすべて洗い出し、社会への影響度・自社への影響度という二軸上にマッピングして11の重要課題(マテリアリティ)を特定しました。これをSDGsの目標と重ねたものが[B]の表です。SDGsの目標12「つくる責任・つかう責任」には7つの重要課題が重なっています。私が推進を担当している気候変動への対応と化学物質の管理について、取り組みを少しご紹介しましょう。    

A:素材メーカーとして、開発から量産まで、お客さまを支援

 気候変動への対応は、2050年のカーボンニュートラル達成を目指し、まず2030年に2013年比40%のCO2排出削減に向けて再生可能エネルギーの利用や省エネルギーに取り組んでいます。水の循環使用などとあわせて、有限な資源の有効利用に努めています。
  化学物質の管理では、物性データベースの充実と管理のシステム化を図っています。有害物質や法規制対象の物質を把握して使用を控え、使用できる物質も大気中や水中に出ていく可能性を考慮して最小化を図っています。


今後の環境・安全のポイントと、工業会の環境活動


 今後も地球規模の環境問題や化学物質規制は厳しさを増していくと予測できます。環境の改善も、安心・安全・安定供給への貢献も、平時の準備から始まります。良い化学素材や製品をつくり、社会にお届けするには、地道な活動を積み重ねていくことが必要です。工業会活動についても同様で、界面活性剤の河川水中濃度を調べる環境モニタリング活動は、25年も継続しています。そのデータの蓄積によって、科学的な説明がいつでも可能なため、みなさんの生活の中で洗剤類を安心して使っていただけるのだと考えています。

 最後に、現代生活は少し贅沢で、それを手放せなくなっているような気もします。今の生活のあり方をそれぞれが考えながら、循環経済の実現に向かっていければと思っています。


注:上図[A][B]は日油(株)提供の資料を元に当工業会が調整を加えました


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